コンサートに行くほか、CDを買ったり、ダウンロードをしたりして聞ける、音楽。

中には、好きなアーティストのグッズを集めて『推し活』する人もいるでしょう。

SKY-HI「CDのプラスチック量を減らす」

パフォーマンスグループ、AAA(トリプル・エー)のメンバーで主にラップを担当する、日高光啓(ひだか・みつひろ)さん。

ソロ活動を行う際には、SKY-HIスカイハイ)という名義で活動しており、2020年には音楽マネジメントレーベル『BMSG』を設立しています。

アーティストのプロデュースも行うSKY-HIさんは、BMSGのウェブサイトを通して『音楽業界を持続不可能にしないための提言』を掲げました。

SKY-HIさんは、自身の活動を支えてくれる、レコード会社、販売店、そしてファンに対して、感謝の思いを述べたうえで、このようにつづっています。

今の音楽業界、とりわけCDビジネスは大きく複雑な問題を抱えています。

1990年代から変わらない利益の分配構造やそこからの予算の割り当てに苦しむアーティストやアイドルも多く、時代が変わっている中でCDの売り上げという指標を継続して目標に設定される結果、ストリーミングへの移行が遅れチャンスを逃したり活動を続けられなくなったりした方々もいます。

環境への影響も無視できないところまできています。

10年以上も前から開封されずに捨てられる大量のCDゴミが度々ニュースにもなりました。これに対してもここまで音楽業界が具体的に対応策を示せなかった事を改めて問題視するべきタイミングだと思います。

BMSG ーより引用

何十年も前から変わらない、CDの売り上げシステムや、開封されずに捨てられてしまう大量のゴミ問題に目を向けている、SKY-HIさん。

BMSGに所属するボーイズグループ『BE:FIRST』が2024年4月24日にリリースするシングルでは、「CDの製造段階からプラスチックを減らす」「さまざまな特典を付けるのではなく、特典に値するグッズを販売する」といいます。

音楽業界にも原因があった、プラスチックゴミの問題。早速、掲げた提言を実行に移すようですね。

音楽業界全体の課題について提言するSKY-HIさんに、SNSなどではさまざまなコメントが寄せられています。

・CDを大量買いして捨てられているのを見ると、音楽を愛する者として悲しかったです。支持します!

・強い決意と覚悟で、鳥肌が立ちました!

・この動きが音楽業界全体のためになるってことが浸透しますように。

環境にも優しい提言に対して、多くの人が共感しました。

SKY-HIさんの行動をきっかけに、音楽業界がよりよい方向に向かうといいですね。


[文・構成/grape編集部]

出典
BMSG