高度なSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術で世界をリードするKudan株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:項 大雨、以下 Kudan)は、この度KudanSLAMを活用したモバイルロボット開発キット(Mobile Robot Development Kit、以下MRDK)の発売を開始したことをお知らせいたします。

Kudanはこれまで、自律走行ロボットや車両向けに、システムの中核技術となる自己位置推定のためのKudanSLAMを提供してきました。今回提供を開始するMRDKは、顧客がKudanSLAMを採用した顧客製品の開発・試験運用の期間を短縮し、また直接製品として実用化も可能なパッケージであり、Kudan技術によって顧客の製品課題を非常に効率的に解決できるようになります。

これまで、MRDKは、2023年より顧客を限定して試験的に導入をしてきましたが、顧客からの好評を重ねたことで、今回市場への本格導入を開始しました。ロボットの分野ではすでに3件の顧客製品化※1を達成しておりますが、今後継続的に拡大していく顧客製品化をMRDKによって大きく後押しすることを見込んでおり、これまで困難だった環境における自律走行ロボット・車両製品の実現と、Kudan技術の普及を目指していきます。

  • MRDKの概要

― Kudan独自の技術(GrandSLAM)によって、高度なセンサフュージョンを実現し、複雑で困難な環境にて実用性の高い自律走行を実現する

― シンプルなハードウェア構造に対して、多様な組み合わせのセンサ構成(Multiple camera, 2D/3D LiDAR, IMU, GNSS, WO等)を選択可能

― プロセッサ一体になっており処理システムも含めて包括的なパッケージを実現

― すでに顧客が開発しているシステムと容易に統合が可能

  • MRDKを用いることのメリット

―  これまでの技術では、ロボットや車両の自律走行を導入できなかった環境(難易度の高い屋内、屋外、公道など)にて、高精度かつロバストな自己位置推定を提供

― 自動走行ロボットの運用に伴う手動作業や保守作業を従来比で最大90%削減可能となり、省人化・無人化に直結する顧客製品を実現可能

― 複雑なセンサフュージョンが必要となる自己位置推定の評価・開発期間とコストを従来比で80%以上削減可能

― 複雑な開発をすることなく、ロボット製品の実証試験やパイロット導入による事業開発を実施することができ、少数ロットであればそのまま製品としてリリースが可能。その結果として、顧客の事業機会と社会実装の機会を早めることが可能

  • MRDKを適用可能なケース※2

― 産業用AMRの自律走行

― フォークリフトの自律走行・位置検知

― 物流ロボット・車両の自律走行

― ドローンの自律飛行

― 自動車の自動運転

※1 顧客製品化は、当社の直接顧客が当社技術を製品に採用し、その顧客製品のリリースが決定される案件の転換点になります。

※2 ただし、用途によってはKudanによるカスタマイズ・技術サポートが必要になります

【Kudan株式会社について】

Kudanは、人工知覚(AP)のアルゴリズムを専門とするDeep Tech(ディープテック)の研究開発企業です。人工知覚(AP)は、人工知能(AI)と相互補完する技術として、機械を自律的に機能する方向に進化させるものです。現在、Kudanは高度な技術イノベーションによって幅広い産業にインパクトを与えるDeep Techに特化した独自のマイルストーンモデルに基づいた事業展開を推進しています。

詳細な情報は、Kudanのウェブサイト(https://www.kudan.io/jp/)をご参照ください。

■会社概要

会 社 名: Kudan株式会社

証券コード: 4425(東証グロース

代 表 者: 代表取締役CEO 項 大雨

配信元企業:Kudan株式会社

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