ポール・マッカートニー(81歳)が、50年以上前に盗まれたベースギターと再会を果たした。

ヘフナー社の1961年製のヴァイオリンベース「500/1」で、ザ・ビートルズの楽曲で使用されたものだが、1972年10月にロンドンで車の後ろに載せていたものが行方不明になり、2018年に「ザ・ロスト・ベース・プロジェクト」として大規模捜索が開始されていた。

そして約6年が経過して、ポールは遂にベースギターを取り戻したそうで、自身のサイトにこう声明が投稿されている。

「『ザ・ロスト・ベース・プロジェクト』の立ち上げを経て、ポールの1961年ヘフナーの500/1ベースギター、1972年に盗まれたものが戻ってきました」
「このギターはヘフナーによって認証され、ポールはプロジェクトに関わった全ての人に多大な感謝をしています」

2018年にスタートし、2023年にさらなる注目を集め再活性化していた同プロジェクト。今回見つかったベースギターは修理が必要なものの、良い状態を保っているそうで、声明にはこう綴られている。

「たくさんの捜索や調査を終えて、遂にポールの行方不明だったベースが本人の元に戻りました。この知らせを聞いた時のポールの興奮を想像できますでしょうか!」
「ベースは完品でオリジナルケースもあります。演奏可能にするための修理が多少必要ですがプロのチームが簡単にできる類いのものです」

また、窃盗の詳細も突き止めたそうで、犯人はあるパブの経営者に売却していたそうだ。

そこからベースギターの行方を何年もかけて追ったところ、遂にイングランド南部の海岸のテラスハウスに住む人に行きつき、屋根裏部屋から古びたベースギターを発見、探していた物と一致したそうで、「取り出すと、まさにそれだったのです。数日以内にポール・マッカートニーの元に返ってきました!」と声明は続いた。