反響の大きかった2023年の記事を厳選、ジャンル別にトップ10を発表してきた。今回は該当ジャンルがなかったが実は大人気だった記事を紹介する!(集計期間は2023年1月~10月まで。初公開2023年2月22日 記事は取材時の状況です)
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大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。水商売を始めたのは22歳の頃でした。週5でお酒をあおって、グイグイヨシコイ!とかやっていられた頃はまだ良かったのですが、近頃はボトルを空にするためだけに招集されているようなもの……。私のような下っ端ホステスの出番はめっきり減り、ほとんど出勤さえさせてもらえないありさま。まさに限界ホステスです。
その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、恋愛やモテに役立つ情報を発信しています。
◆お酒の席には“反面教師”がいっぱい
東京や大阪で緊急事態宣言が発令されたり解除されたりしていた2021年の秋頃、どうしても働き口が見つからなくて、地方の激安キャバクラにひっそりと在籍していたことがありました。
それまで勤務していた高級クラブやキャバクラでは出会うことのないタイプのおじさんたちとそこで対峙するわけですが、不思議と「辛い」というよりは「勉強になるなあ」と感じることの方が多かったように思います。
皆さん、無邪気で可愛らしいとさえ思いました。
キャバクラを含め、男性がお金を支払って女性からサービスを受けるお店では、ルール違反を除いて、大抵のこと(例:キャバ嬢相手に説教をする、執拗に口説くなど)は容認されますし、されて然るべきだと思っています。お店によっては同伴の回数や売上のノルマがあるでしょうし、そもそも我々のお給料はお客様がお支払いになる飲み代から支給されます。基本的に“お客様は神様”です。
しかし、それらを加味してもなお、「さすがにこれはナシだな」と感じてしまう行為をする男性がいます。そこで、今回は私が激安キャバクラで出会った勘違い中年男性4選を例にあげるので、反面教師にしてください。
◆待ち伏せなどのストーカー行為
キャバクラにいらっしゃる目的は様々ですが、疑似恋愛を楽しみにいらっしゃるお客様が最も多いかもしれません。1人の女の子に固執してしまい、それがストーカー行為に発展することもあります。遊び慣れていない男性だとなおさら。
「お気に入りのキャバ嬢の行動をSNS等で監視する」「お気に入りのキャバ嬢の隠し撮り写真を持ち歩く」などはまだ可愛い方かもしれません。
私がいちばん恐怖を感じたのは「お気に入りのキャバ嬢の帰宅を最寄りのコンビニのイートインスペースで待ち伏せる」男性。これはさすがに笑えなくて、お店を辞めるきっかけになりました。
◆「店に行かなくていいのなら」と返信する
お店以外の場所でキャバ嬢がお客様とデートをすることを「店外デート」と呼びます。
お客様とお店の外で会うという点では、同伴やアフターと同じ。ただし、同伴はその日の売上を確約してくれます。アフターはその日の売上に対するお礼としてお付き合いするものです。
一方、店外デートは女の子にとって何のメリットも大儀もありませんので。
キャバ嬢から「ごはんに行こう」とLINEがあったら、それは「同伴しろ」って意味です。しかし、遊び慣れていない男性ほど「メシだけなら付き合えるけど」「有馬温泉ならいいよ」と、無邪気に返信してしまいがちです。
過去イチで笑ったのは「アフターだけなら行けるけど」という返信です。ビフォー(来店)が無いのにアフターもへったくれもありません。
◆イメプに付き合わせる
イメプとはイメージプレイの略称です。あるシチュエーションやストーリーに沿ってロールプレイングをすること。
キャバクラでお酒を飲みながら、「お兄ちゃんって呼んで」「寝たふりしてて」と、イメプを楽しむ男性もいらっしゃいます。いやいや、そういうのはそういうお店でやってくれよ……と、言いたいところですが、“お兄ちゃん”は、そういうお店で遊ぶお金がないから安キャバに来ているのかもしれません。
キャバクラの店内で楽しむ分には全然いいのですが、朝の山手線のホームで「〇〇お兄ちゃん大好き!」と受話器越しに連呼させられたときは、さすがに目が死にました。
◆LINE弁慶になる
同伴中もお店で一緒にお酒を飲んでいる最中も一切目を合わせてくれないお客様がいらっしゃいました。口数も少なくて、ボディタッチなんて一切しませんし、「何でも好きなものを飲んでね」と言って終始ニコニコしている優しい方でした。
しかし、翌朝はとても饒舌で「朝はバイアグラなしで大丈夫です!火山噴火の危険と隣り合わせの箱根旅行なんて、どう? 今日は絶好調! いや、絶頂モードです!」と、唐突に超ハイテンションなLINEが送られてくる。とても可愛らしい方でしたが、お手本にはしないでくださいね(笑)。
◆サービスはあくまで「お金の対価」
今回は私が安キャバで出会った痛い男性について書いてみました。無邪気さ故、遊び慣れていないが故に恋心が過度にヒートアップしてしまう気持ちもわからなくないですが、お金の対価としてサービスしているに過ぎません。
ましてや安キャバですから、求められ過ぎても女の子たちは困ってしまいます。
<文/みずえちゃん>
【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989
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