FUJIFILM SUPER CUP 2024でJ1王者・ヴィッセル神戸を下し、川崎フロンターレが2024年一冠目を手にした。

 ブラジルのゴイアスから加入したMFゼ・ヒカルドは、中盤アンカーのポジションで先発フル出場。「自分ができるプレーを精いっぱいやる」と決意した川崎Fでの初陣、献身的なプレーを披露して優勝に貢献した。「すごく良いゲームになったと思いますし、優勝という目標を果たすことができて嬉しいです。ブラジルとはまた違う素晴らしい雰囲気でした。素晴らしいサポーターの皆さんの前で、一緒に戦うことができて嬉しく思います」と振り返った。

 攻撃と守備をつなぐ役割を果たしたゼ・ヒカルドが、一番意識したことは「サポートし合う意識」だという。「一人ひとりがサポートし合えば、全員が楽にプレーできると思っていました。みんながサポートしてくれたので、個人としても良いプレーができたと思います」とチームメイトに感謝した。また90分間を通して、巧みなポジショニングとインターセプトで神戸攻撃陣をシャットアウト。「落ち着いてプレーすることが重要です。落ち着いてプレーできることは、自分の一つの特徴」と話す。落ち着いてプレーできる秘訣については「自分では分からないですが(笑)。性格ですかね」と明かしてくれた。

 初めての国外移籍となったゼ・ヒカルド、今後に向けて「現状に満足せず、長いシーズンを集中してやっていきたいです。自分にとっても、フロンターレにとっても、素晴らしい1年になるようにしていきたい」と意気込んだ。

取材・文=三島大輔

[写真]=金田慎平