ラ・リーガ第25節が17日に行われ、セルタとバルセロナが対戦した。

 先月下旬にシャビ・エルナンデス監督が今シーズン限りでの退任を電撃発表したバルセロナ。その後はリーグ戦で連勝を飾ったものの、前節はホームで19位グラナダ相手に3-3のドロー。3連勝を逃すとともに首位レアル・マドリードとの勝ち点差は「10」に開いた。今節は17位セルタの本拠地に乗り込んでの一戦。アウェイゲームと言えど、下位チーム相手に2戦連続で勝ち点を取りこぼすという事態は避けたいところだ。

 試合は序盤からバルセロナがボールを保持する展開に。10分にはジュール・クンデの縦パスをロベルト・レヴァンドフスキがフリックし、ヴィトール・ロッキにボールが渡る。パスを受けたラミン・ヤマルが右から切り込みフィニッシュに持ち込んだが、シュートは相手GKに阻まれた。対するセルタはイアゴ・アスパスやヨルゲン・ストランド・ラーセンを起点に何度かチャンスを創出。ボールは支配されながらも拮抗した展開に持ち込む。

 その後は敵陣内でのプレー時間が増えたバルセロナだったが、ロッキやレヴァンドフスキに効果的にボールを渡すことができず、バイタルエリアの攻略に苦戦する。対するセルタは時折鋭い攻撃を見せるも、得点を奪うまでには至らない。そんな中で迎えた45分、敵陣右サイドでクンデのパスを受けたヤマルがカットインから前方へボールを差し込むと、これを収めたレヴァンドフスキがボックス手前から右足を一閃。強烈なシュートがゴール右隅に突き刺さり、バルセロナが先制に成功した。レヴァンドフスキは3試合連続ゴールとなっている。

 後半開始早々の47分、セルタが試合を振り出しに戻す。DFラインから丁寧にパスを繋いで敵陣内へ侵入すると、ボックス手前のラーセンが相手DFを背負って起点を作り、オスカル・ミンゲサが絡んでボールはアスパスの元へ。左足で放ったシュートがクンデに当たってゴールへ吸い込まれた。後半に入りなかなかチャンスを作れないバルセロナは58分にイルカイ・ギュンドアンとハフィーニャを投入し状況の打開を図る。

 バルセロナはギュンドアンとハフィーニャが積極的にボールに絡み勝ち越し点を狙いにいく。74分には両選手が絡んだプレーからジョアン・カンセロが強烈なミドルシュートを放つも相手DFがブロック。その後はなかなか決定機を作り出すことができない。迎えた90+3分、ボックス内でルーズボールを競り合ったヤマルが相手DFに倒されバルセロナがPKを獲得。レヴァンドフスキのキックは一度はセーブされるも、VARの結果GKビセンテ・グアイタがラインを踏んでいなかったとして蹴り直しに。これをしっかりと沈め、土壇場で勝ち越しに成功した。

 試合はこのまま1-2で終了し、バルセロナが2試合ぶりの白星を手にした。次節は25日に行われ、セルタはアウェイでカディスと、バルセロナはホームでヘタフェと対戦する。

【スコア】
セルタ 1-2 バルセロナ

【得点者】
0-1 45分 ロベルト・レヴァンドフスキバルセロナ
1-1 47分 イアゴ・アスパス(セルタ)
1-2 90+7分 ロベルト・レヴァンドフスキ(PK/バルセロナ

バルセロナがセルタとの接戦を制す! [写真]=Getty Images