代表チームでの騒動によって批判を受けているイ・ガンイン。彼に対するバッシングは過激化している。(C)Getty Images

 エースとの“衝突”によって、韓国代表の至宝は逆風を受け、国内で猛烈なバッシングを晒されている。カタールでのアジアカップ準決勝の前夜に、宿舎でソン・フンミンと掴み合う騒動を起こしたイ・ガンインだ。

 ヨルダンとの準決勝を翌日に控えた夕食後の出来事だった。他の若手選手たちともに騒ぎながら卓球に興じたイ・ガンインは、それを咎めた主将のソン・フンミンに反発。襟首をつかまれると拳を出して応戦して、もみ合いになったという。

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 大会終了後に新旧エースの“内紛”がスクープされると批判の声は拡大。イ・ガンインは自身のSNSで謝罪したものの、「韓国サッカーの顔」であるソン・フンミンに歯向かったために、主に国内ファンから責任を追及され続けている。

 一部ではイ・ガンインが広告塔となっている企業の不買運動も行っているという。日刊紙『朝鮮日報』は、とある通信会社のYouTubeチャンネルが公開した彼の動画には「別の会社に乗り換える」「すぐに解約したい」といったアンチコメントが殺到したとすっぱ抜いている。

 社会的にもバッシングされ、エスカレートし続けている批判は、イ・ガンインの家族にも飛び火している。韓国のニュースメディア『NEWSIS』は、姉のイ・ジョンウンさんのSNSにも「弟をちゃんとしつけろ」「お前たちの管理がなっていないからだ」「家庭環境が問題だ」といったあらぬ声が殺到していると報じている。

 無論、イ・ジョンウンさんは今回の騒動とは無関係である。誹謗中傷を受けるいわれはない。『朝鮮日報』は「家族に一体何の罪があるというのだろうか」と指摘し、「彼を個人攻撃し、挙句の果てに家族まで非難するのは一線を越えた行動だ」と論じている。

 代表チームの“卓球騒動”の余波は、しばらく収まりそうにない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

大エースとの衝突で至宝イ・ガンインへの批判が過激化 実姉が誹謗中傷の被害に「家族に何の罪があるのだろう」