始まる前から視聴率で苦戦することがささやかれていた、吉高由里子主演のNHK大河ドラマ「光る君へ」。大河ドラマといえば戦国時代や幕末が描かれることが多く、派手な合戦シーンや人気俳優たちの甲冑姿が見どころの1つだ。が、今作の舞台は平安時代。映像化されることが少ない時代だけに、研究者たちは喜びの声をあげつつも、あまりにも史実を無視した脚色ぶりに、「いとをかし」と怒りを通り越して笑っている視聴者もいるようだ。

 まひろ吉高由里子)の母を殺害した犯人が、道長(柄本佑)の兄・道兼(玉置玲央)という突飛な設定が第1話で判明したことで、「ロミオとジュリエットのようで面白い」と感じた人と「その設定はあり得ない」と感じた人に大きく分かれてしまったことも、視聴率が伸びない理由の1つになっているようだ。

「しかし、世間がいちばん問題視しているのは、主演の吉高の演技が『あまりに現代的』に見えることでしょう。演技派の評価は高い吉高ですが、平安時代に生きるまひろとして道長の兄・道兼に母を殺害されたと泣いて訴えても“ぶりっ子”にしか見えず、道長からドキリとするような“歌”を詠まれて、心をときめかせている様子も『平安時代のコスをしているただの吉高にしか見えない』などと指摘されています。『吉高はどんな役を演じてもいつも同じ』『「最愛」(※2021年TBS系で放送された主演ドラマ)が吉高にとってピークだったかも』『吉高由里子は大好きだけどその気持ちだけで「光る君へ」を見続けることはムリ』『吉高の演技は軽すぎる』など、手厳しい声もあがっているようです」(女性誌記者)

 吉高がブーイングを浴びる一方で、「回を追うごとに存在感が増してる」「脚本の大石静さんが『当て書きした』って公言してるのがよくわかる」などと注目されているのがお笑いトリオロバートの秋山竜次。ここは、俳優1本でやって来た吉高の実力を今こそ発揮して視聴率を含め、巻き返しを図ってほしいものだ。

アサジョ