春はあけぼの。眠気を覚ます呼吸法3選

清少納言の『枕草子』で、「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」と読まれるように、春の明け方の時間はとても美しく淡い色の空が広がります。朝日を賛美するように目覚め、夕闇と共に眠る生命力あふれる生活は、健康的で理想の一つ。

しかし、春の睡眠はとても快適で、いつまでも眠っていたくなりますよね。

ウトウトを吹き飛ばし集中力UP

季節の変わり目は三寒四温の寒暖差を繰り返し、春本番へと季節の駒を進めていきます。そんな時期、体は自律神経の副交感神経が優位になりやすくなります。眠くなるのは副交感神経が優位になるからなんです。

体が緩むようなポカポカ陽気で、あくびが止まらない…でも、職場でウトウトするわけにもいきませんよね。大事な仕事や会議前にも使える眠気を吹き飛ばし、さらに集中力が上がる方法を紹介します。

そう、ヨガの呼吸法の出番です。

一気に目が覚め、気持ちの切り替えがしやすいのが呼吸法。日常で無意識に行っている呼吸の出し入れの仕方を少し変えるだけで、とても簡単なお手軽やる気アイテムが“息”なのです。

眠気を吹き飛ばす呼吸法3選

1.シータリー呼吸法

【効果】

口から冷たい空気を入れ込むことで、体が冷めてすっきりする。夏にもオススメ。

【方法】

舌を丸めて口から突き出し、舌の間からストローのように息を吸う。 吸い切ったら舌を引っ込め、口を閉じて鼻から息を吐く。10回ほど繰り返しましょう。

2.カパラバティ呼吸法

【効果】

目が涼しくなり、気分が陽気になる。

【方法】

ゆっくりと息を吸って、吐く時は一気に強く吐く。10回ほど繰り返す。

3. シートカーリー呼吸法

 

【効果】

神経を静める、寒さをもたらすので目が覚める(高血圧の方は注意)。

【方法】

口を少しだけ横に開き、舌先を上下の歯の間から少し出す。舌は普段のように平らにしておく。そのまま口から吸う、口を閉じて保持、鼻から吐く。ゆっくり10回ほど繰り返す。

【注意】

一定の時間以上行わないようにします。すべての呼吸法の練習後は、できれば横になってリラックスし、肺や横隔膜を含め全身を休めます。

初めは10回でなくてもOK。少しずつ回数を無理なく増やし、練習してコツをつかめるようにしておくといいですね。最初は難しく感じるかもしれませんが、誰でも最初は初心者。自転車が乗れるようになるような感覚で、体で覚えていきましょう。

まるで魔法のアイテムのように、日常生活に取り込め使えるようになります。ぜひ、トライしてみてください。

暖かくなると眠くなる? !眠気を吹き飛ばす呼吸法3選