チャールズ国王ががんの治療を受ける間、ヘンリー王子が一時的な王室公務への復帰を引き受けるという話題が持ち上がった。ある情報筋によると、親子は何度か温かな交流をしており、ヘンリー王子は父から助けを求められた場合には断らないだろうと話しているという。これに対し、英王室専門家は「彼の公務復帰を望む人はいない」とバッサリ斬り捨てたほか、英国民はSNSで「国民は決して受け入れない」「絶対にノーだ」と厳しい意見を寄せ合っている。

ヘンリー王子は今月6日、父・チャールズ国王ががんと診断されたことを受けて急遽英国に帰国した。王子は、国王の自宅クラレンス・ハウスでわずか30分ほどの親子の再会を果たしたが、翌日には米国にとんぼ返りした

14日には「インヴィクタス・ゲーム」のプロモーションでカナダのウィスラーを訪れ、現地で米番組『Good Morning America』のインタビューを受けた。

王子は国王と再会した時のことについて聞かれると、「家族を愛している。少しでも一緒に過ごせたことに感謝している」と答えていた

そんなヘンリー王子について、国王ががんの治療を受ける間、一時的な王室公務への復帰をいとわないとの話題が持ち上がったのだ。

英紙『The Times』が現地時間16日に報じたところによると、チャールズ国王はヘンリー王子と和解することや、頻繁に会うことを熱望しており、こういったことが王政にプラスになると考えていると、ある王室関係者が語ったという。また、国王ががんと診断されて以来、親子は何度か“温かな交流”をしたとも伝えている。

この関係者は「病気の国王をサポートするため、家族が一つになることは、現実的なレベルでは理にかなっています」と述べ、このように続けた。

「ここ数年、双方の立場から多くのことが語られてきました。それでも、血のつながりという基本的な絆が薄れることはなかった。そして今は、国王とキャサリン皇太子妃の健康状態を最優先するという、現実的な側面も考慮しなければならないのです。」

そして、「クラレンス・ハウスでの会談とその後の会話の詳細は非公開ですが、この取り決めは上手く行きそうだと感じています」と付け加えた。

ヘンリー王子が公務に復帰するには、国王と側近達による計画書の作成が必要で、公的資金を受けることができない。

また、米メディア『Page Six』が取材した情報筋は、「もしヘンリーが父親から助けを求められたら、ノーとは言わないでしょう。挑戦すると思います」と言うも、「こういったことは、ヘンリー本人が自ら申し出ることではありません」と語った。

一方、ヘンリー王子が一時的に公務に復帰するといった話題に対し、英国では非難の声が高まっている。

王室専門家のヒューゴ・ヴィッカーズ氏は英メディア『Daily Mail Online』の取材に応じ、「私個人としては今のところ、彼が帰国して王室公務を再開することを望む人はいないと思います」と斬り捨てると、こう続けた。

「今の状況では、彼がいきなり公務を再開するのは到底無理です。和解や物事を解決するのはいつでも可能ですが、すぐにはできない。だから答えはノーです。」

さらに英国民は、王室に関する爆弾発言をしたヘンリー王子とメーガン妃が王室公務に戻ることは「決して許されることではない」とSNSで厳しい意見を寄せ合った。

ヘンリーとメーガンがダメージを与えた後、英国民は決して2人を受け入れることはないだろう。近寄らないでくれ。」
「絶対にノーだ。一時的な役割などない。亡き女王は、米国に暮らしながら王室公務も半分行うことはあり得ないと言った。私はただ、国王が彼らの称号を剥奪し、王位継承のラインから外すことを願うだけだ。」
「この国では、誰も彼らにいて欲しくないんだ。特に彼の家族にはね。」
「彼らはあまりにも大きなダメージを与え過ぎた。彼らが決して許されることはないだろう。」
「一体、ヘンリーに何ができるんだ? 誰も彼らを信用していないし、尊敬もしていない。彼らが、みんなを動揺させないような仕事ができるのか?」

(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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