悩む・うつ・頭痛・記憶喪失

ブラジルで頭部を銃で撃たれた学生が、怪我に気付かずパーティを楽しんだ数日後、病院に駆け込み痛みを訴えた。本人は診断されるまで、痛みの原因に全く気付かなかったという。『NY Post』と『WRIF』が報じている。

 

■銃弾を受けた自覚なし

ブラジル人の医学生であるマテウス・ファシオさん(21)は、大晦日リオデジャネイロ近郊のカボ・フリオで友人たちとパーティに参加。ビーチで友人たちと遊んでいると何かが頭を打つのを感じたが、その時は誰かが「いたずらで石をぶつけた」と思っていたそうだ。

若干の出血があったものの、医師の友人が傷口に氷を当てると痛みも感じなかったことから、海で泳ぎ、浜辺でパーティをして、仲間たちと楽しい時間を過ごしたという。

 

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■腕が痙攣し緊急入院

マテウスさんが体の異変に気づいたのは、パーティから4日後のこと。リオから故郷のジュイス・デ・フォーラまで運転していた最中に腕が痙攣し始めたため、病院を訪れた。すると医師から、「頭に9ミリの銃弾が撃ち込まれている」と告げられた。

診断した神経外科医のフラビオ・ファルコメタ医師は、「弾丸が彼の脳に突き刺さり、炎症を引き起こしていました」「右腕の動きを司る部位に近い部分で脳を圧迫したため、痙攣が起きた」と症状を説明している。

腕や全身の麻痺といった深刻なダメージも想定される状態ではなかったが、摘出手術が必要な大怪我だったという。

 

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■執刀医も「奇跡」と語る

診断後、マテウスさんは弾丸を摘出するために2時間の手術を受けた。

母親のルシアナさんは、医師から「出血、脳液の漏れ、髄膜炎、場合によって死に至る」というリスクを告げられたが、脳に何の損傷も与えることなく摘出は成功した。

マテウスさんの手術に関わった医師や看護師たちは、「誰もが信じられない奇跡的な出来事」「頭に銃弾を受けたまま4日間を過ごし、何も感じなかったというのはあまりにも不可解」と驚きを隠せない様子だったという。

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