性加害報道によってアジアカップ参戦中だった日本代表から途中離脱した伊東純也。伊東側は疑惑を真っ向から否定しており、JFAの対応は二転三転した。

その後、伊東は所属チームであるフランスのスタッド・ランスに戻ると試合に出場している。

そうしたなか、J2の清水エスパルスに所属するGK権田修一が、フジテレビ系列の『ワイドナショー』に出演。番組の出演者たちはこの問題についてこう話していた。

権田

「僕は選手からどうだったのかは聞いていないので、報道レベルの情報しかないですけど、僕もなかにいたことがある人間なので。感じるのは、まず報道が出て代表から帰しますという判断したんですけど、ただ選手たちがスタッフにできたら純也と一緒に戦いたいという話を一度して、それで一回帰るのを止めたんですよね。その時点で選手たち代表チームとしてはこのままで戦いたいってなったと思うんですけど、ただやっぱり日本代表は僕も試合に出ていて感じますけど、色んなサポーターの方、スポンサーの方、色んな方の支えがあっての活動になるので。最後の帰るという判断になってしまったのは、そういう部分があるんじゃないのかなと思っています

(海外でも同じようなケースはあるのか)代表チームだとあると思います。ただ、所属チームに関しては、選手と契約していて、その選手が自分で無罪だと主張しているのは、信じる…今回の伊東純也選手もそうですけど、選手が何もしていませんと無罪ですと言ったら、今は判決が出ているわけでもないので。僕も海外でプレーしたことがありますけど、相手チームでそういう状況で試合に出るかどうか分からない選手もいましたし。

こういうのは海外ではありがち。逆に伊東選手もコメントしているのを見ましたけど、日本だったらプレーできていなかったかもしれませんと(※代理人弁護士が「フランスであったからこそみんなが応援。ピッチに立てているのですごく良かった」などと発言)。というのは、日本はよりスポンサーの方だったりとか、そういうところに気を配る感覚があるので。逆に海外は無罪でしょだったらいいじゃん、有罪ならその時点でダメ。そこは白黒はっきりしている」

フットボールアワー岩尾望

日の丸を背負って、チームで闘っているから、さすがに本当はやってるけどやってない(と主張して)そのまま参加し続けることは、まあ考えにくいんですよね、チームのためにも。

だから、自分は無実だということで出続けようとされたと思うですけど、今後もW杯予選とかがあった時に伊東選手を代表に呼ばないのをまた総合的判断と言い続けるのか。こういう疑惑が結論が出ていない段階では日本代表としては呼ばないみたいなことははっきりしてあげないとアカンような気はします」

神田愛花

「海外のやり方が全部いいってわけではないですけど、日本の疑わしきは罰せずを海外のほうが実行しているというか。

顔が表に出る立場の人達からすると、非常にありがたい環境ではあるなと思いました。自分はやってないと信じてくれる現場がちゃんとあるのは精神的にもすごく助けになりますし、すごく仕事がしやすいだろうなと」

今田耕司

「僕もそうですよ。やってないって言ってるんですから、それを罪を犯した人と同じ扱いにするのはおかしいんじゃないかなと。

いつの間にか報道のほうが引っ張られたりとか。何かまだ決まっていないのに、やった人みたいなのはどうも納得できないなという時はありますね」

犬塚浩弁護士

「(スポンサーや放送局のことを考慮しなければならないのか)そうですね、協会は判断しなければならないと思います。

最近フランスでは性加害で訴えられた人物について出場停止処分にしていたのが全部無罪になった事件がありまして、その期間全て出場できなかったことは問題だったということがありました(元マンチェスター・シティDFバンジャマン・メンディのケース)」

前園真聖

「(伊東をW杯二次予選に呼ぶべきか)この後、経緯がどうなるか分からないですけど、権田さんが仰ったように二転三転して離脱になった時に、当然、代表とクラブチームは違うと思うんですけど、僕が気になったのはクラブチームの声明はちゃんと選手を守るところと、日本代表側は…選手がチームメイトを守るのは当たり前だと思うんので、ああいう声が出ると思うんですけど、その中身を私的なことを記者会見でこういう声が出たから残すことにしたっていうのは、僕はあまりフェアじゃないなと思っていて。

何かあった時にそれが理由になってしまうから。協会として自分たちで判断したと(言うべきだった)。選手の声を出すのはちょっとどうかなとその時に思ったので。逆に言うともし何かあった時に選手の声が出たからと、選手に責任転嫁できるじゃないですか。協会としてという立場を貫いたほうが、選手も守られているっていう感じになるんじゃないかなと。代表のために。そこの温度差がチームと代表にあったように感じるので」

また、岩尾さんは「総合的判断といったら、スポンサー側も俺らがやいやい言ったみたいになるやんけってなりません?言ってるかどうかわからないですし、でも、そんなイメージになるから。だから、ある程度はっきりしたことを言ったほうがいいのかな」との意見も口にしていた。

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フランスでは試合に出場している伊東。日本代表は3月にワールドカップ予選を控えているが、そこでどのような対応をとるのかが注目されそうだ。

伊東純也の性加害報道…今田耕司さん「やってないって言ってるんですから、それを罪を犯した人と同じ扱いにするのはおかしい」