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道内は明日(19日)、この時季では考えられないほどの暖かさとなりますが、午後には道北や道央、道南方面で広く雨が降り出すでしょう。雨に雪解け水も加わるため、河川の増水や道路の冠水が発生する恐れがあります。また、積もっている雪が緩んで雪崩が起こったり、雪解け水や雨が土壌にしみ込むことで地盤が緩んで土砂災害が起こったりする可能性もあるため、注意が必要です。

記録的高温 のち 雨

北海道付近には、明日にかけて上空約1500メートル付近に4月下旬から5月中旬並みの、この時季としては非常に暖かい空気が流れ込む見込みです。

このため、明日の道内は広い範囲で記録的な高温となるでしょう。2月には観測されたことがないような最高気温となる可能性もあります。標高の高い所でもプラスの気温となる所が多くなりそうです。この陽気に加え、明日は南寄りの風がやや強くなる見込みです。暖かい空気が吹きつけると、雪にとっては熱風を浴びせられるようなもの。山間部なども含め、各地で雪解けが進むでしょう。

さらに、午後は道北や道央、道南方面で広く雨が降り出す見込みです。明後日(20日)朝にかけては道南方面を中心に局地的にまとまった雨となりそうです。高温によって雪解け水が多い所に雨水も加わり、雨が降ることによってさらに雪解けが進むことになります。

融雪災害の恐れ

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今回の雨で、春先に起こるような融雪災害が起こる可能性があります。

水が高い所から低い所に流れ込み、道路の冠水が起こって交通障害の発生する恐れや、広い範囲で雪解けが進むことで河川に流れ込む水の量が多くなって河川が増水する恐れがあります。

雪解けによって固くしまっていた積雪が緩み、柔らかくなって急な斜面などで雪崩の発生する恐れや、雨や解けた水が地面にしみ込んで土壌が緩み、土砂災害の発生する危険性も高まります。

道路に水が溜まっている場合、思わぬ深さになっている可能性があるため、通行を避けるようにして下さい。また、増水している河川や急な斜面など、危険な場所には近づかないようにして下さい。

雨の後は再び真冬に戻る

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雨の後、北海道付近には非常に強い寒気が流れ込む見込みです。

道内は21日からは広い範囲で最高気温が0℃未満の真冬日となるでしょう。春のような気温からは一転、真冬の寒さとなりそうです。気温差が大きいと体調を崩しやすくなるため、今週は体調管理にも十分注意が必要です。

北海道 記録的高温の後は雨が降る 河川の増水や道路の冠水などに注意