ソニー・ピクチャーズが準備中の新「ベスト・キッド」の主役に、「アメリカン・ボーン・チャイニーズ 僕らの西遊記」のベン・ワンが抜擢されたことが明らかになった。

「ベスト・キッド」といえば1984年に大ヒットした青春カラテ映画で、主人公ダニエル・ラルーソーをラルフ・マッチオ、師匠のミヤギをノリユキ・パット・モリタが演じた。その後、ラルフ・マッチオ主演で「ベスト・キッド2」(86)と「ベスト・キッド3 最後の挑戦」(89)、ヒラリースワンク主演で「ベスト・キッド4」(94)が製作されている。

2010年には舞台を中国に移したリメイク版「ベスト・キッド」が公開され、主人公をジェイデン・スミス、師匠のハンをジャッキー・チェンが演じている。

このたび新たに製作されることになった新「ベスト・キッド」は、ストーリーは伏せられているものの、オリジナルの主人公であるダニエル・ラルーソーと、リメイク版の師匠であるハンが共演することになるという。新たな主人公は中国系の少年という設定で、公式サイトを通じて公募されていた。

主役に決定したベン・ワンは、武道における卓越した技術と流暢な中国語能力によって数千人の候補者のなかから選ばれた。ディズニープラスで配信中の「アメリカン・ボーン・チャイニーズ 僕らの西遊記」で既にその才能を発揮しているワンは、今回の役柄に深い理解と繋がりを見せ、新しい「ベスト・キッド」に生命を吹き込むことが期待されている。

新「ベスト・キッド」は「ピーターラビット」のボブ・ライバーが脚本を執筆し、「このサイテーな世界の終わり」「ノット・オーケー」などのテレビドラマを手がけたジョナサン・エントウィッスルが監督を務める。撮影は2024年3月から6月までで、全米公開は2024年12月13日を予定している。

ベン・ワン Photo by Emma McIntyre/Getty Images