相次ぐ怪我に苦しんでいるネイマールリハビリ中の体重超過に批判の声が飛んでいる。(C)Getty Images

 2年総額3億ドル(約436億円)の超巨額契約が正しかったのかどうか。ブラジルの大スターが疑いの目が向けられている。現在、全治8か月の大怪我からの復帰を目指すブラジル代表FWネイマールだ。

 昨夏にフランスの強豪パリ・サンジェルマンからサウジアラビア1部アル・ヒラルへ移籍ネイマールは、同年10月18日に行われたワールドカップ南米予選ウルグアイ戦(0-2)で左膝前十字靭帯と半月板を負傷。全治8か月という長期離脱を余儀なくされる大怪我に見舞われていた。

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 手術後に母国ブラジルに戻り、約4か月のリハビリに励んでいたネイマールだったが、その間に体型が激変。先月28月に“英雄”ロマーリオ氏の誕生日パーティーに出席すると、腹部の贅肉が悪目立ちするぽっちゃりとした姿を露見。国内外のメディアやファンの間で物議を醸した。

 そうした批判を受け、自身のSNSで「『デブ』は違うだろ。俺はそうは思わないね! ほらな! ざまーみろだ、アンチども」と猛反発したネイマール。しかし、サウジアラビアに帰還後もコンディションは芳しくないようである。スペイン紙『Marca』はアル・ヒラルの施設でリハビリと筋力トレーニングに励む31歳の様子を紹介したうえで「ネイマールの体重超過は明らかであり、それが原因で彼は地元ファンから大バッシングを受けている」と指摘している。

 一方で同紙は「彼はリスキーなプレースタイルのせいで、キャリアの大半をケガに苦しめられてきた」と果敢なドリブル突破を信条とするネイマールを慮ると、「大胆なプレースタイルが、ネイマールを追いつめることになったのは確かだ。もしかすると、ここから彼はプレースタイルを根本から変えるかもしれない」と危惧した。

 また、別のスペイン紙『Mundo Deportivo』は、ネイマールがネット上で「デブ」と揶揄されていることを指摘。そのうえで「怪我をしてから4か月以上も何もできていなければ、体重が増えるのは普通のことだ」と断言し、ファンの間で広まる過度な批判を一蹴した。

ネイマールが肉体的に全盛期のそれではなく、以前ほど元気でないように見えるのは事実だ。しかし、今から調子を取り戻す余地が彼にあることも同様に真実だ」

 何かとお騒がせなネイマール。彼が華麗なるプレーで、ふたたび世界をアッと言わせる瞬間は訪れるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

体重超過で大批判を受けるネイマール 過度なバッシングに海外紙も見解「体重が増えるのは普通だ」