セリエA第25節が18日に行われ、日本代表MF鎌田大地の所属するラツィオがホームでボローニャと対戦した。

 消化試合が1試合少ない中で7位につけているラツィオ(勝ち点38)は、ミッドウィークチャンピオンズリーグ(CL)でバイエルンを撃破するなど復調気配。日本代表MF鎌田大地は今節もベンチスタートとなった。対するは勝ち点42で5位に位置するボローニャ。目下のところリーグ戦3連勝中と好調を維持している。来季の欧州カップ戦の出場権争いを占う意味でも重要な一戦となった。

 試合は、ホームのラツィオが攻め込む展開に。13分にはボックス左で裏をとったチーロ・インモービレがネットを揺らしたがオフサイドの判定でノーゴールに。しかし直後の18分、前線でボールを引っ掛けると、インモービレとのパス交換からボックス中央に侵入したグスタフ・イサクセンが左足でゴール。ホームのラツィオが先手を奪った。

 その後もラツィオがペースを握り、30分には右サイドからカットインしたイサクセンの左足シュートが枠を捉えるもGKの好セーブにゴールを阻まれる。すると39分、ラツィオがゴールキックから繋ごうとしたところを狙われ、浮き球になったバックパスをGKイヴァン・プロヴェデルがクリアしきれなかったボールがボローニャに渡り、最後はボックス内のウッサマ・エル・アッツォージがネットを揺らした。

 追いつかれたラツィオは40分過ぎにマテオ・ゲンドゥージが立て続けにシュートを放つも、相手守備陣の好守にゴールを阻まれ、1-1のまま後半へ。立ち上がりはアウェイのボローニャがボールを保持し、対するラツィオも時間の経過と共にペースを取り戻していくが、両チームとも得点を奪えないまま時間は過ぎていく。

 すると76分、ラツィオはルイス・アルベルトに代わって鎌田大地らを投入。鎌田は3試合連続での途中出場となり、勝ち越しゴールにも期待がかかったが、追加点を奪ったのはボローニャ。78分、前線で起点となったジョシュア・ザークツィーが左サイドに展開し、その折り返しをボックス中央にしたザークツィーが右足で沈めた。

 結局、ザークツィーのゴールが決勝となり、試合は1-2でボローニャが勝利。迫りつつあったラツィオを引き離すことに成功した。次節、ラツィオはミッドウィークの22日に延期となっていたトリノと敵地で対戦し、ボローニャは23日にホームでヴェローナと対戦する。

【スコア】
ラツィオ 1-2 ボローニャ

【得点者】
1-0 18分 グスタフ・イサクセン
1-1 39分 ウッサマ・エル・アッツォージ(ボローニャ)
1-2 78分 ジョシュア・ザークツィー(ボローニャ)

【動画】試合ハイライト