現在放送中の日本テレビ系ドラマ『厨房のありす』に出演している前田敦子門脇麦演じる自閉スペクトラム症の主人公の良き理解者であり、2人の息子を育てる妊婦という役どころを好演している。本記事では、『厨房のありす』での前田の演技とその反響を振り返りつつ、彼女の女優としての魅力に迫りたい。

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女優として精力的に活動し、昨年放送されたドラマ『彼女たちの犯罪』(読売テレビ日本テレビ系)での活躍も記憶に新しい前田。同作では、ハイスペックな医師と結婚して何不自由ない暮らしを送るも、夫から使用人のような扱いを受ける孤独な専業主婦・神野由香里を演じた。ストーリー終盤では、実は戸籍のない女性“アイ”が本来の“由香里”に成り代わっていたという衝撃的な事実が明らかになるが、2人の女性の繊細な演じ分けが高い評価を得ていた。

そんな難役への挑戦を経て、前田の今年最初の出演作となったドラマが、門脇麦演じる自閉スペクトラム症の料理人・八重森ありすが店主を務める料理店“ありすのお勝手”を舞台にしたハートフル・ミステリー『厨房のありす』だ。前田は、店のホール係として接客を担う、ありす幼なじみで、唯一の友達・三ツ沢和紗を演じている。作中ではありすの良き理解者として彼女に寄り添う姿に加え、第3子妊娠中の2児の母として子供たちと接する様子も描かれており、私生活では1児の母である前田が演じるからこそ、こうした姿にもリアリティが生まれるのではないだろうか。

また、“地元では有名な最強の元ヤン”といった設定から、時に激しい行動や発言が目立つ和紗だが、第1話ではバイト希望でやってきた青年・酒江倖生(King & Prince・永瀬廉)を不審者だと勘違いし、手に持った大根を向けて「大根だったら刺せないと思ってんのか?気持ちで刺すんだよ!」と凄むというコミカルな場面や、第4話では出産予定日の1ヶ月前であることを明かしつつ、住み込みのバイトとして働くようになった倖生に対して「接客を叩きこむ!叩きこんだら産んでくる!」と威勢よく声をかけるシーンも描かれていた。視聴者からは「前田敦子ちゃんの演技とても好き」「振り切った演技も楽しい」「パワフルママのあっちゃんまたハマり役で最高」といった絶賛の声があがっており、前田演じる和紗のパワフルな存在感が、物語に彩りを添えていると言えそうだ。

シリアスな作品で見せる繊細な演技から、雰囲気をパッと明るくするようなコミカルな演技まで、多彩な表現で魅力を発揮している前田。2月9日に公開された映画『一月の声に歓びを刻め』に出演しているほか、5月公開予定の映画『不死身ラヴァーズ』への出演も明かされており、今年も引っ張りだこのようだ。中盤に入った『厨房のありす』の今後の展開と共に、前田のこれからの活躍にもぜひ注目していきたい。

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