古巣相手にゴールを挙げた久保。敬意を表してゴール後のセレブレーションは避けた(C)Getty Images

 値千金の一撃が勝利を呼び込んだ。

 久保建英が所属するレアル・ソシエダは現地時間2月18日(日本時間19日)、ラ・リーガ25節でマジョルカと敵地で対戦し、2-1で白星を手にした。久保はこの試合、前半に今季7ゴール目を決め、チームの公式戦6試合ぶりとなる得点を記録し、勝利に貢献した。

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 レアル・ソシエダは試合開始早々の4分にマジョルカのアントニオサンチェスに先制点を許すも、序盤から右ウイングの久保が起点となり相手ゴールに迫り続ける。12分には久保からのラストパスをマルティン・スビメンディがダイレクトで合わせゴールを狙った。このシュートはGKに防がれるも、その後もレアル・ソシエダが攻撃のリズムを保ち続ける。

 そして38分、右サイドでパスを受けた久保が勢いに乗ったまま相手PA内に侵入、ディフェンスに囲まれながら左足を小さく振り抜くと、低い弾道で飛んだボールはゴールキーパーの手を弾きながらネットを揺らした。

 この久保のゴールで同点に追いついたレアル・ソシエダは、マジョルカが退場者を出したこともありその後も試合を優位に進め、後半アディショナルタイムでのミケル・メリノのゴールで逆転に成功。2-1のままタイムアップを迎え、ラ・リーガでは4試合ぶりとなる勝利を飾っている。

 久保のゴールは公式戦において、先月23日の国王杯セルタ戦以来となるチームとしての得点だったこともあり、まさに重要な意味を持つ同点弾となった。

 フル出場で久々の勝ち点3獲得の立役者となった久保を、現地メディアも絶賛している。『MUNDODEPORTIVO』では、「トレードマークの突破、シュート、ゴールでチームの512分間の無得点に終止符を打った」と綴っており、「レアル・ソシエダで最も活躍した」とこの日のプレーを称えている。

 他にもスペインメディア『ELDESMARQUE』のゲームレポートの中で、「タケフサ・クボは、2-1の勝利に終わったマジョルカ対レアル・ソシエダ戦のベストプレーヤーだった」と評し、その上で「この日本人選手は、5試合ノーゴールだったイマノル・アルグアシルのチームにゴールをもたらし、青と白のチームを勝利へと導いた」と振り返っている。

 現地メディアも高く評価するゴールは、久保自身にとっても久しぶりの得点となった。シーズン終盤に向け、チームにさらなる勢いをもたらすためには、やはり久保のゴール量産が最も効果的であることは間違いないだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「512分間の無得点に終止符を打った」久保建英、チーム6試合ぶりの得点は貴重な同点弾!現地メディアも最高評価「ベストプレーヤーだった」