誓約書なんかじゃ意味ナシ! 悪質転売ヤー対策にメーカーがランクル250で取る「納得の手法」とは?

この記事をまとめると

トヨタ・ランドクルーザー250が2024年3月に販売されるという情報が出ている

■250に関しては大量に生産することで転売対策を検討しているとの噂がある

■WR-Vの予約が好調だが、「思ったよりも大きい」とキャンセルが増える可能性もある

ランドクルーザー250が販売目前! ただしまたすぐ受注停止に?

 2023年8月にプロトタイプが公開された、トヨタ・ランドクルーザー250の日本国内の発売時期として、「2024年3月になるのではないか」との情報が目立っている。

ランドクルーザー250は受注停止になる可能性が低いという噂の真相

 ランドクルーザーシリーズについては、2023年11月に「70」が国内で発売されたばかり。そのランドクルーザー70は、すでに新規受注停止となっている。ランドクルーザー70はそもそも供給台数も少ないので仕方ないのかもしれないが、納車直後に高値転売をもくろむ、いわゆる「転売ヤー」などと呼ばれる人たちへの販売を抑止するためにも供給台数を絞っているといった話もある。

「聞いたところでは、新車を販売する、あるトヨタ系正規ディーラーでは、販売はいっさい行わずにリース契約でのみ希望するお客に車両提供しているといったところもあるようです」とは事情通。

 それではランドクルーザー250も発売当初は供給台数の絞り込みが行われるのだろうかと思い事情通に聞くと、「それが少々違うようなのです」として続けた。「聞いたところでは、ランドクルーザー250に関しては、2年間で6万7000台が日本国内へ供給されるとのことです。これを単純に計算すると、1カ月あたりの都道府県ごとへの供給台数は単純計算で割ると約59台となります」とのこと。

ランドクルーザー250は受注停止になる可能性が低いという噂の真相

 事情通はいままでは供給台数を絞り、販売先を「確かな客筋」に可能な限り限定しようとしてきたが、それでもアルファードなどでは発売直後に中古車オークションに出品されてしまった。

 そのためランドクルーザー250では、ある程度台数を多めに、そして早めに市場放出することで、そもそも転売ヤーの期待している高値転売を抑止しようと、ある意味「方針転換」しているのではないかとその様子を分析していた。

大量に作ることで転売価値を下げる作戦か

 従来行われていた正式発売前の予約販売も、高値転売される危険性のある車種は最近では行われていない。納車後にお客がそのクルマをどうするかはそもそも自由なのだが、転売ありきでの購入となると少々話が異なる。

 完全阻止ということはできないが、抑止するためにあらゆる手立てを講じているのだが、一般消費者がそれに巻き込まれる頻度が最近ではとくに目立ち始めていただけに、このランドクルーザー250の動きが事実ならば、その行方はじつに興味深い。

 このような転売ヤー対策は高額で人気が高く、高値転売が期待できる車種に限定されており、販売現場への事前の情報提供量は以前より減っているようだが、一般的な量販車では予約受注も取りながら販売促進活動を行っているとのことである。

ランドクルーザー250は受注停止になる可能性が低いという噂の真相

 ただし、発売前にはどのように変わるのかについてビジュアル的な資料はなく、文字ベースの情報も限定的なので、そのあたりは納車時に「思っていたのとは違う」といったトラブルがないよう、慎重に予約受注を進めているとのことである。

 トヨタではないが、2024年3月末に正式発売されるホンダWR-Vでは、販売現場の予想を超えて予約受注が入っているとのこと。

ランドクルーザー250は受注停止になる可能性が低いという噂の真相

 しかし販売現場では、「実際のクルマはヴェゼルとボディ寸法はほぼ同じです。すでに画像は公開されていますが、『サイズ感』はなかなか伝わりません。実際納車やその前に展示車が置けるようになったときなどに、『思っていたより大きい』といったことでキャンセル話が出ないかヒヤヒヤな部分もあります」との話も聞いている。

 それもあるのか、WR-Vは発売前には全国のショッピングモールなどに展示して、そこで実車確認ができるようなキャンペーンを展開している。

 新車販売の現場はまだまだ、いろいろな意味で混乱が続いているようである。

ランドクルーザー250は受注停止になる可能性が低いという噂の真相

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