デジタル認知症の仕組みとは?

社会的に「スマートフォン依存」が加速する中、「デジタル認知症」という現象も起こっています。デジタル機器に没入しすぎてしまうと、計算や漢字の書き取りなど、以前は自分の頭でしっかりと考えていたことが不必要になります。そのことによりものごとを忘れやすくなったり、思考力や記憶力が低下したりするのです。

また、SNSやメールは、人間の脳内の「報酬系」と言われるエンドルフィンドーパミンを活性化させる作用があると言われています。それらが過剰分泌されることにより脳内物質のバランスが崩れ、神経細胞が死滅し、その疲れやゴミが蓄積していくのです。

対策のキーワードは「アナログ化」と「ブレインフード」

デジタル疲れを起こしてしまった脳を回復させるために、できることは何でしょうか?

1:休息

デジタルデトックスです。休日はスマートフォンやパソコンを使わないようにする、というのが最も効果的。最初は「電車内でスマートフォンを使わない」「簡単な計算は手元で行う」など、簡単なルールを自分で定めるのがオススメ。

2:食事

ブレインフードの摂取。ブレインフードとは、脳の活性化のために必要な栄養素や、脳機能障害を予防するための食品のこと。これらの食品を積極的に 摂取することによって、脳のケアを行うことができます。
例えば、DHA(ドコサヘキサエン酸)という成分が多く含まれる鯖や秋刀魚といった⻘魚。DHAは、脳の神経細胞を活性化させたり、 傷ついた神経細胞を修復したりする効果があります。

ポリフェノールが含まれているチョコレートや赤ワイン、PS(ホスファチジルセリン)という成分が含まれている大豆もオススメ。

3:睡眠

脳のケアには、睡眠の質を上げることがとても重要となります。それは、睡眠中の脳の活動の一つに老廃物の排出があるからです。成人は睡眠時間を最低でも6〜7.5時間取ることが必要です。

また、きちんと歯を磨くこともとても重要。⻭周病菌に含まれる毒素は、記憶をつかさどる海馬に「脳のゴミ」を増やし、 認知症の症状を悪化させると言われています。歯磨きが脳のケアになるなんて、意外ですね !

※1 博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所「メディア定点調査」による

うそでしょ…スマホ依存だと「デジタル認知症」に