新庄監督も充実の戦力に手ごたえを感じている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 日本ハム2月18日に行われた楽天との練習試合(沖縄・金武)に6-5と勝利、これで対外試合5連勝、この時期とはいえチーム状態の良さが際だつ。

 オフにはオリックスからFAで左腕、山崎福也を獲得、今季は助っ人8人体制で臨むなど投打の充実が注目を集める日本ハムの今季の戦いの行方については球界内からも様々な声が出ている。

【日本ハムの2024年】『今年は◯位になれる!!』春季キャンプを見た感じた日ハムへの期待と課題…期待の新外国人たちは活躍できる?【岩本勉コラボ】

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球評論家として活躍する高木豊氏は2月18日に自身のYouTubeチャンネルに「【日本ハムの2024年】『今年は〇位になれる!!』春季キャンプを見た感じた日ハムへの期待と課題…期待の新外国人たちは活躍できる?【岩本勉コラボ】」と題した動画を更新。かつて日本ハムでエースとして活躍、現在は野球評論家の岩本勉氏をゲストに迎え、ここまでの戦力分析、今季への期待を語っている。

 日ハムOBである岩本氏はチーム春季キャンプのCS中継のMCを担っていることもあり、内容をほぼカバーしているとしながら、高木氏がここまでのチーム状態をどう感じているかとの問いに岩本氏は「僕はこの戦力だと優勝すると思っています」と明言。あくまで現時点までのキャンプ内容を見た上としながら、理由としては「優勝しなきゃいけないぐらいの補強かと思っている」とフロントのバックアップ態勢も理由にあげた。

 また注目を集める正捕手争いについては「めちゃくちゃスパイスを持ってきた」と表現したのがドラフト2位ルーキー、進藤勇也(上武大・21)の存在だった。岩本氏は持ち味の強肩を絶賛したほか、インタビューの受け答えなども「周りがすごく見えている」と自身を客観視できている部分も大きいとした。正捕手争いについては昨季は複数選手を併用となる中で最も多くマスクをかぶった伏見寅威、ほかにもアリエル・マルティネス清水優心田宮裕涼などがしのぎを削る。打撃の良さも光り、評価もうなぎ上りとなっている即戦力ルーキーが今後チームでどう位置を築いていくかも楽しみな点となりそうだ。

 またここまで2年連続最下位と苦しむチームの課題は野手陣にあるとした岩本氏。ただ今季においては新外国人、メジャー通算108発砲のフランミル・レイエスの存在が大きいと見る。新助っ人に関して岩本氏は「めちゃくちゃパワーがあるだけかと思いきや、スイングに関しては意外とコンパクトに出していて、ミスショットが少ない」と評価。

 レイエスといえば、18日に行われた楽天との練習試合でも「4番・DH」として出場、豪快な一発を放つなど順調な調整ぶりを示しているが、長打だけではなく状況に応じた打撃ができている点も周囲への影響含め、プラスに働くと岩本氏は指摘する。

 ほかにも動画内では投手陣で光った選手、注目の二遊間争いなどにも触れている。

 もとから投手陣の充実は知られており、打線でもレイエスやまた俊足巧打で存在感を示しているアンドリュースティーブンソンなど楽しみな戦力が増えてきた。課題の打線で目途がつけば、混パの台風の目となることを予想する声もある。

 新庄剛志監督にとっても今季は勝負を賭ける3年目となる。果たして注目の開幕オーダー、開幕ローテーションはどのような形となるのか。今後も話題沸騰となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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