2024年2月16日、北米で放送された故ジェームス・ブラウンの新たなドキュメンタリー『James Brown: Say it Loud』にあわせて、1970年に録音された未発表音源「We Got To Change」が配信された。

 表題曲「We Got To Change」の他に、「We Got To Change (Extended Version)」、「We Got To Change (Pixal Remix)」の合計3曲が『We Got To Change EP』として公開されている。

 この未発表曲「We Got To Change」は、1970年8月16日に米マイアミのクライテリア・スタジオで録音されたが、当時37歳のジェームス・ブラウンにおいて極めて重要な時期だった。

 この頃ジェームス・ブラウンは、米シンシナティ出身の若い兄弟、ギタリストの故フェルプス“キャットフィッシュコリンズベーシストウィリアムブーツィー”コリンズを中心とした新しいグループを結成。彼らは「Get Up (I Feel Like Being) a Sex Machine」「Super Bad」「Soul Power」などのシングルで、ジェームス・ブラウンの音楽にハードなエッジと新鮮なアイデンティティをもたらした。ジェームス・ブラウンは彼らをJBズと呼んだ。

 1970年8月16日クライテリア・スタジオでのセッションは、ジェームス・ブラウン1960年代のサイドメン、偉大なるドラマーである故クライドスタブルフィールドとの再会が実現。ファンキー・ドラマーとして知られる彼は、その後のジェームス・ブラウンのヒット曲のいくつかを彩り、ヒップホップ時代に最もサンプリングされたドラマーの1人となった。また、この曲にはジェームス・ブラウンの長年の右腕こと故ボビー・バードもコーラスで参加している。

◎リリース情報
EP『We Got To Change』
配信中
https://umj.lnk.to/JamesBrownNewSong

故ジェームス・ブラウン、1970年に録音した未発表曲「We Got To Change」が配信