クリストファー・ノーラン監督作「オッペンハイマー」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされているキリアン・マーフィが、作家マックス・ポーターの小説「Shy(原題)」を映画化する新作に主演することがわかった。新作「Steve(原題)」は、マーフィが立ち上げた製作会社ビッグ・シングス・フィルムズとNetflixがプロデュースする。

米Deadlineによれば、Netflixで配信の「Steve(原題)」は、精神の不調を抱える校長スティーブ(マーフィ)が、思い通りにならない生徒たちをまとめ、最後のチャンスとしてなんとか学校を立て直そうとする24時間を描く物語だという。原作者のポーターが脚本を執筆。間もなくベルリン国際映画祭のコンペティション部門でお披露目されるマーフィ主演の新作映画「Small Things Like These(原題)」や、マーフィ主演のドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」を手がけたティム・ミーランツが監督を務める。

マーフィは過去にポーターの小説を舞台化した「Grief is the Thing with Feathers(原題)」や短編映画「All of This Unreal Time(原題)」に主演している。新作「Steve(原題)」は今春、撮影がスタートする。

オッペンハイマー」は、原子爆弾の開発に成功したことで"原爆の父"と呼ばれたアメリカの物理学ロバートオッペンハイマー(マーフィ)を題材にした歴史映画で、第96回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞などの最多13部門にノミネートされている。3月29日日本公開。

キリアン・マーフィ Photo by Jeff Kravitz/FilmMagic/Getty Images