平野は3ゲームでわずか2失点のみという完璧な試合を披露した(C)Getty Images

 韓国・釜山で行われている世界卓球選手権で日本女子代表チームが強さをみせている。大会3日目となる2月18日には、南アフリカ代表と対戦し3-0で勝利し、初日から3連勝を飾った。

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 この日、日本の1番手として登場したのは木原美悠。今大会初めての出番を迎えた木原は、南アフリカのパテルを相手に、第1セットを11連続ポイントで奪取すると、2セット目を11-3、3セット目も11-6と完勝。

 2番手としてコートに立った平野美宇も相手のサスマンを圧倒する。木原同様、立て続けに11点を挙げ相手に何もさせずに1セット目を奪い、続く2セット目も11-1で勝利。この2セットを股にかけ、実に20連続ポイントを記録している。さらに3セット目も11-1でものにした平野がストレート勝ちを納めている。

 そして、続く3番手には日本のエース・早田ひなが登場。平野ともに初日から3日連続での出場も、コンディションの良さを披露し、南アフリカのサラジに対し、11-8、11-3、11-4で3セットを連取。世界ランク5位の実力を見せつけている。

 初日のルクセンブルク戦、2日目のイラン戦と同じく、3-0のストレート勝ちとなったものの、この試合では木原、早田が相手に1点も与えずにセットを獲るなど、その強さでインパクトを残すゲームとなった。

 この日の日本の試合内容、結果には、今大会の優勝候補である中国の国内メディアも関心を寄せている。スポーツポータルサイト『捜狐』では、日本が大差をつけ勝利したことで、「『悲劇的なスタイル』で残酷に相手を粉砕した」と報じた。

 さらに、「コート上でのパフォーマンスは『残忍』だった」「3ゲーム合わせて、相手に許した得点はわずか15点で、これまでで最も差がついた試合となった」など、日本の完璧な勝利への印象を綴っている。

 グループリーグでは対戦相手との力の差が顕著となる場合もあるものの、あまりの大差に海外メディアも驚きを隠せない様子だ。この日出番のなかった伊藤美誠、張本美和ら実力者も揃え層の厚さを誇る日本女子チームは、現在まで他を寄せ付けない強さで大会を勝ち進んでいる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【世界卓球】日本女子は「残酷に相手を粉砕した」完勝の南アフリカ戦に中国メディアも「残忍」と驚愕