ミランを指揮するステファノ・ピオリ監督が2-4で敗れたモンツァ戦を振り返った。18日、イタリアメディア『スカイ』がコメントを伝えている。

 現在リーグ戦で3位に位置するミランは、18日に行われたセリエA第25節で11位のモンツァと敵地で対戦。この試合では、今季ここまで12得点8アシストを記録しているフランス代表FWオリヴィエ・ジルーポルトガル代表FWラファエルレオン、アメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチら主力がベンチスタートとなった。ミランは前半にPKを含む2失点を喫し、52分にはルカ・ヨヴィッチが一発レッドで退場に。後半から途中出場のジルー、プリシッチの得点で一時は同点に追いついたが、後半アディショナルタイム(AT)に2のゴールを許し、リーグ戦では9試合ぶりの敗戦となった。また、順位に変動はないものの、2位のユヴェントスとの勝ち点差は『4』に広がっている。

 試合後ピオリ監督はジルーら主力を温存したことについて、「プリシッチとジルーは疲れていた。レオは先発する予定だったが、ふくらはぎの違和感を訴えていたため、後半から起用することを決めた」と、説明。ヨーロッパリーグ(EL)・決勝トーナメントプレーオフのファーストレグ(レンヌ戦)から中3日であったことを考慮し、ターンオーバーを図ったことを明かした。

 敗戦という結果に関しては、「我々は試合を危険にさらすミスを許してしまった。スタートの選手は疲労に関して問題はなかったはずだ」と、と語り、先発で起用したもののPKを与えてしまったマリック・チャウや、退場処分となったヨヴィッチについては「ミスを犯したことは、選手の状態や入れ替えといった問題ではない」と主張。ターンオーバーの影響とは関係ないことを強調した。

 最後に、ユヴェントスに勝ち点差を広げられてしまったことについても言及。「3位はまだ安定していないし、2位との差もそこまで広がっていない」と主張し、4位に位置するアタランタと勝ち点差『7』をつけている現状に慢心しないとともに、勝ち点差『4』のユヴェントスを追い抜く覚悟を示した。

ミランを指揮するステファノ・ピオリ監督[写真]=Getty images