記録的な暖かさ 西~東日本で春一番の便りも 天気と気温のまとめ(2月11日~2月17日)

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■気圧配置の特徴
11日、低気圧が日本海を南下し、別の低気圧が関東の東海上を進んだ。12日、低気圧が関東の東海上を南東へ進んだ。一方で、東シナ海に中心を持つ高気圧が東へ移動し、日本付近は広く高気圧に覆われた。13日、高気圧の中心が日本の南を移動した。14日、高気圧の中心が日本の東へ移動し、低気圧がオホーツク海を東進した。15日、前線が華中から東シナ海を通って日本海にのび、日本海で前線上に低気圧が発生した。前線を伴った低気圧は発達しながら日本海を東北東へ進んだ。16日、前線を伴った低気圧が千島の東へ遠ざかり、高気圧の中心が日本海へ移動した。17日、北海道の南東方沖に中心を持つ高気圧が東へ移動し、日本付近は広く高気圧に覆われた。



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■降水
11日、上空に寒気を伴った気圧の谷が通過し、西日本の日本海側や東日本で冷たい雨や雪となった。北日本では、北海道日本海側を中心に雪が降った。12日、低気圧の影響で、西日本の日本海側や北陸で明け方まで雨や雪が降った。13日、沖縄や東北の日本海側で雨が降った。14日、九州や沖縄でやや強い雨となった。15日、西~東日本や東北で雨となった。秋田県田沢湖高原では、日降水量が82.5ミリに達し、2月の1位の値を更新した。北海道では太平洋側で大雪となり、大沼で6時間降雪量26センチを観測し、昨冬までの1位の値を更新した。16日、寒気の影響で、北日本を中心に雪が降った。17日、東海は気圧の谷の影響で、狭い範囲で雨となった。北海道は未明まで雪が降った。

■気温
11日、南西諸島や西日本、北海道であまり気温があがらず、那覇の最高気温は18.5℃で最も寒い時期を下回った。12日、関東から九州は10℃を超えた所が多く、東京は12.7℃、鹿児島は15.2℃を観測した。13日、全国的に季節先取りの温かさとなった。東京の最高気温は17.3℃に達し4月上旬並みの暖かさとなった。14日、北日本は68地点で2月の1位の気温を更新する暖かさとなり、札幌では2月としては観測史上初となる2日連続の10℃越えとなった。15日、今年の最高気温を更新した所が多く、北陸と関東、四国では「春一番」が発表された。16日、前線通過後は寒気が流れ込み、春から冬の空気へ入れ替わった。東京の最高気温は0時過ぎに観測した17.0℃となり、14時の気温は13.5℃となった。17日、西日本中心に気温が上昇した。鹿児島で18.1℃、福岡は14.2℃と3月中旬並みの暖かさとなった。

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■今期間(2月11日2月17日)の天候のまとめ
平均気温は、全国的にこの時期としては高く、かなり高いところも多くみられた。東~北日本は3℃以上高くなった地点が多く、東京は4℃、札幌は3.7℃平年より高かった。降水量は、西~東日本は平年より少なく、東京など、ほとんど降水のなかった地点もあった。北日本は東北北部や北海道太平洋側で降水量の多いところがみられ、秋田では、平年の2倍以上の期間降水量となった。日照時間は、西~東日本の日本海側を中心にかなり多かった。新潟や金沢では、平年の2倍以上の日照時間を観測した。その他の地域も平年並みか、平年よりやや多い日照時間となった。

記録的な暖かさ 西~東日本で春一番の便りも 天気と気温のまとめ(2月11日~2月17日)