米マテル社のアクション人形シリーズ「マスターズ・オブ・ユニバース」の実写映画化の監督として、「バンブルビー」のトラビス・ナイトの名前が浮上していると、米Deadlineが報じている。

同作は、米マテル社のアクション人形シリーズの実写映画で、かつてドルフ・ラングレン主演で惑星エテルニアの戦士HE-MENの活躍を描く実写映画「マスターズ 超空の覇者」が製作されたことでも知られている。

もともと同企画に関しては、ソニー・ピクチャーズが企画開発を行っていたものを、Netflixが獲得。2022年2月、HE-MAN/アダム役には「THE PATH ザ・パス」で注目を集めたカイルアレン、「サ・ロストシティ」の兄弟監督のアダム・ニーとアーロン・ニーがメガホンを取り、「イコライザー」シリーズのトッド・ブラックとジェイソン・ブルメンタル、スティーブ・ティッシュがプロデューサーを務めると発表。製作費は2億ドルで、2023年2月にクランクインする予定だった。

だが、その後、Netflixは制作を中止。プロデューサー陣とマテル社は他のスタジオに同企画を持ちかけていた。

現在、Amazon MGMスタジオが映画化権獲得の最終段階にあり、トラビス・ナイト監督が交渉中だという。ナイト監督といえば、ストップモーションアニメライカの最高経営責任者兼社長として、「KUBO クボ 二本の弦の秘密」(2016)や「ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒」(2019)などを手がけたのち、「バンブルビー」で実写映画デビューを飾っている。

アニメと実写の両方での成功経験を持つトラビス監督は、「マスターズ・オブ・ザ・ユニバース」を新たなフランチャイズとする期待がかけられている。デイブ・キャラハム(「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」)と、アダム・ニー&アーロン・ニー(「ザ・ロストシティ」)が手がけた初稿をクリス・バトラー(「ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒」)がリライトすることになっている。

トラビス・ナイト監督 写真:Jordan Strauss/Invision/AP/アフロ