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アメリカのコーヒー店のトイレで、女子高生が性被害に遭った。母親は店や学校などに対し、損害賠償を求める訴えを起こしている。『ABC News』『Fox News』などが報じた。

 

■店内トイレで性的暴行

2022年10月、ペンシルバニア州の高校に通う女子生徒Aさん(15)が、帰宅時に同級生の男子生徒3人に誘われ、バス停前のコーヒー店に立ち寄った。

そこでAさんは店内のトイレに連れ込まれ、男子生徒2人から交代で性的暴行を受けた。店を出た後は近くの空きビルに連れて行かれ、合流した3人目の男子生徒によってさらなる被害に遭ったという。

その後に解放され帰宅したAさんは、自分に起こったことを母親には言えずにいたそうだ。程度は不明だが、Aさんには知的障害があると伝えられている。

 

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■学校でウワサとなり…

ところが数日後、男子生徒らが「Aとセックスした」と言いふらし、高校内で噂になった。

それを知ったAさんは独り食堂のテーブル席で泣いていたところ、見かけた学校職員が声をかけ話を聞くことに。そこから母親に連絡が行き、「娘の性被害」の事実を知ることになったという。

母親は急いでAさんを病院へ連れて行き、検査を受けさせたところ、結果は「性的暴行の痕跡あり」だった。

これにより母親は警察に被害届を提出したが、1年以上経過した現在でも、男子生徒らを起訴する動きはなかった。のちのメディアの調べで、男子生徒らは不起訴処分になっていたことが分かった。

 

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■加害者らは不起訴分

また母親は、学校にも一連の出来事を報告して面談までしたそうだが、学校側が何かしらのアクションを起こすことはなかったという。本件は学校外で起こった出来事であって、学校側に責任はないとのスタンスだった。

そして今年の1月24日、母親はコーヒー店、学校、空きビルの不動産会社の3社に対し、損賠賠償を求める訴状を裁判所に提出した。

 

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■コーヒー店の過失訴え

訴状では、性被害を招くような状況を作り上げた3社の過失を主張。特にコーヒー店に対しては、治安悪化による警備員の配置をしなかったうえ、犯罪行為に対処するための社員教育を怠った点を強く指摘している。

当時事件を目撃した男性店員がおり、Aさんが入っているトイレに男子生徒が代わる代わる入っていくのを見かけたが、何も対処しなかったというのだ。

母親は、「学校は(娘の障害を知っているのに)ほとんど見てくれません。娘が学校に行ったら、家まで無事に帰ってくるべきです」「コーヒー店に至っては、トイレで起きた性被害を放置する始末。本当にフラストレーションがたまって胸が痛みます」などと各社取材に答えている。

コーヒー店トイレで女子高生が同級生男子から性被害に 賠償求め母親が店を訴える