インテル・マイアミのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、香港での騒動について改めて説明。フェイクニュースに騙されないようにしてほしいと訴えた。

インテル・マイアミはメジャーリーグサッカー(MLS)の開幕に向けてアジアでのプレシーズンツアーを開催。サウジアラビアでは、アル・ヒラルとアル・ナスル、香港では香港選抜チーム、そして日本ではヴィッセル神戸と対戦した。

メッシだけではなく、バルセロナプレーしていた元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケッツスペイン代表DFジョルディ・アルバ、そして今季から加入したウルグアイ代表FWルイス・スアレスと豪華なメンバーを見られると、各地では大盛況となった。

しかし、メッシはアル・ヒラル戦で内転筋に違和感を覚えると、アル・ナスル戦では状態を確かめるために出場。しかし、香港戦ではベンチに座ったままであり、プレーする姿を大勢のファンは見られず。さらに、挨拶すらしないということで、大きな怒りを買っていた。

さらに、その後訪れた日本では30分間プレーし観客を沸かせることに。これが火に油を注ぐ形となってしまい、主催者のテトラーはチケット代の半分を補填する措置をとるとしていた。

ただ、これだけで騒動は収まらず、3月に中国で予定されていたアルゼンチン代表の2試合が中止になったことが発表され、再び燃えがっていた。

その理由は「政治的なもの」とされていたが、香港『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』が、メッシが中国のSNS「Weibo(ウェイボー)」に動画をアップしたことを伝え、虚偽の情報に惑わされないことを訴えた。

メッシはおよそ2分間の動画をアップ「香港での試合後に多くの話を聞き、目にした。誰もが、偽りのストーリーを読み続けないように、ビデオで皆さんに真実を伝えたかった」と語った。

「皆さんが知っているように、僕はいつだって全ての試合に出場したいと思っている」

「多くの人は、僕が政治的な理由や他の多くの理由で試合に出たくなかったと言っているが、全く真実ではない。そうであれば、日本や中国に行くことはなかっただろう」

メッシはすでに内転筋の問題があったためにプレーできなかったことを表明し、ファン・サポーターに謝罪もしていた。

さらに「キャリアをスタートさせて以来、僕は中国と非常に近く、特別な関係を持っていた」とコメント。関係性には問題がなかったとしている。

世界的に注目を集めるスーパースター。謂れのない理由で悪者扱いされているが、より中国から遠ざけることにならないことを願うばかりだ。