バイエルンが新監督の候補として複数名の動向を注視しているようだ。19日、ドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 現地時間18日に行われたブンデスリーガ第22節でボーフムに2-3で敗れ、2015年以来9年ぶりの公式戦3連敗を喫したバイエルン。未だ無敗で首位を快走するレヴァークーゼンとの勝ち点差は「8」まで広がり、12連覇達成に暗雲が立ち込めている。また、今シーズンは既にDFBポカールで敗退しているほか、チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16ファーストレグでもラツィオに敗北。無冠の可能性も現実味を帯びている。

 直近の低調なパフォーマンスと公式戦3連敗という結果により、昨年3月から指揮を執るトーマス・トゥヘル監督の進退問題も浮上。バイエルンのヤン・クリスチャン・ドレーセンCEO(最高経営責任者)は現時点での解任を否定したものの、一部メディアでは今シーズン終了後の指揮官交代の可能性が報じられており、後任候補としてレヴァークーゼンシャビ・アロンソ監督や昨年9月までドイツ代表を率いていたハンジ・フリック氏の名前が挙がっている。

 今回の報道によると、かつてレアル・マドリードを2度に渡って指揮し、CL3連覇を含む合計11個ものタイトルをもたらした元フランス代表MFジネディーヌ・ジダン氏もバイエルンが関心を寄せている人物の1人だという。クラブ幹部は同氏の経験や監督としての実績、カリスマ性等を高く評価しており、夏にトゥヘル監督を解任した場合の後任候補として招へいの可能性を議論しているという。

 また、バイエルンはかつて約3年間に渡ってマンチェスター・ユナイテッドを率いた元ノルウェー代表FWオーレ・グンナー・スールシャール氏の動向も注視しているとのこと。現時点で具体的な話し合いは行われていないものの、トゥヘル監督の即時の解任に踏み切った場合の“暫定的な解決策”として検討しているという。

 そんなバイエルンは現地時間24日に控えるブンデスリーガ第23節でホームにライプツィヒを迎える。果たして公式戦4試合ぶりに白星を飾ることはできるだろうか。

バイエルンが動向を注視する(左)ジダン氏と(右)スールシャール氏 [写真]=Getty Images