女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「びっくり体験」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2021年2月3日 記事は取材時の状況)
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ひょんなところで知り合いの不倫現場を目撃してしまったら、あなたならどうしますか?
そしてもしその相手が口止めしてきたとしたら…。
今回は、そんな経験をした女性のエピソードをご紹介しましょう。
◆東京都のサテライトオフィス提供を利用したら
東京都では『テレワーク緊急強化月間』に合わせ、多摩地域の宿泊施設を活用したサテライトオフィス提供事業を開始しました。
渡辺那奈さん(仮名・28歳/契約社員)も、さっそく利用してみるとハマってしまったそうで…。
「都内在住(在勤)の人なら、9時~19時までホテルの一室をたった五百円で借りられるんですよ。静かな個室でテレワークするとめちゃくちゃはかどるんですよね」
那奈さんは幸い、自宅近くのホテルで4日間分の予約を取る事ができたのでご機嫌でした。
「ランチを買いに外に出てちょっと散歩したり、仕事がある程度片付いたら、ホテルのお風呂に持参した入浴剤を入れて半身浴したりして、気分転換にもなるのでホント最高なんです」
そんな風にホテルでのテレワークを楽しんでいた那奈さんでしたが…。
◆女性と手をつないでいる同僚を目撃
「4日目の最終日にホテルのエレベーターで、なんか見覚えのある男性がいるなと思ったら、なんと同じ職場のYさん(30歳/男性)だったんですよ」
「Yさんもテレワーク?でもYさんの家はここからかなり遠いのにおかしいな」と少し変に思った那奈さん。
「そしてよく見たらYさん、若い女性と手を繋いでいたんですよ。Yさんには年上の奥さんがいるのに…驚いて思わずビクッとしたら、Yさんも振り返って私に気がついて困った顔をしていました」
偶然同じ階で降りた那奈さんと、Yさんと若い女性。
「Yさんと若い女性が一緒に同じ部屋に入っていくのを見て、モヤモヤしました。もしや不倫相手と一緒にテレワーク?
よくネット記事でビジネスホテルのテレワークプランを不倫カップルがよく利用しているみたいなの見かけますが、まさか身近でこんな事が起きるなんて」
しかも五百円で借りた部屋のベッドやお風呂を使って不倫を楽しんでいるのだったら、本当にせこい男だなと引いてしまったそう。
「もしかしたら、不倫がバレないようにわざと家から遠いホテルを選んだのかな?とか、つい考えちゃって仕事が手につかなくなっていたら…なんとYさんからLINEがきたんですよ」
◆秘密を守る見返りを頼んだ
「お願いだから、誰にも言わないで下さい!」というYさんのメッセージにどう返信しようか考えた那奈さん。
「まぁ、Yさんが不倫しようがしまいが正直私には関係無いですし。どっちみち誰かに話したりする気なんか無かったのですが…妙ないたずら心が湧いてきてしまって(笑)」
実は那奈さんには、どうしても欲しいけどなかなか買えない物があって…。
「ミスタードーナツで期間限定発売されている、ピエールマルコリーニと共同開発された“ピエールマルコリーニコレクション”なんですが、いつ行っても売り切れで。一度行列に並んだ事もありますが、やっぱり私の目の前で売り切れてしまって悔しかったんです」
その期間限定のドーナツを買ってきてくれたら黙っていてあげてもいいとYさんにLINEしてみると、すぐに「明日出社する?必ず見つけて買って行きます」と返ってきたそう。
◆不倫の片棒を担いだようで後悔
「そう簡単にいかないと思っていたのですが…何軒もはしごしてくれたみたいで6種類中4つも買ってきてくれてたんですよ。思わず心の中でガッツポーズしましたね」
ひょんな事から、ずっと食べてみたかったドーナツを食べる事ができた那奈さん。
「Yさんが奥さんの分もドーナツ買えたから良かったと言うので『点数稼ぎですか?あの若い子の分は…』と私が言いかけると『だからもう言わないで!』と耳をふさいでいるのを見て、Yさんて自分の事可愛いと思ってるんだろうなと感じました」
ドーナツはとても美味しかったですが、不倫の片棒を担いだみたいで後悔をしてしまったといいます。
「最初はこんなの良くある事だと思っていたのですが、やっぱり平気で奥さんを裏切っているYさんてどういうつもりなんだろう?と色々考えるようになってしまって。でもドーナツもらった私も同罪なのかもしれません…」とため息をつく那奈さんなのでした。
<文&イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop
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