先日のバレンタインデーに、ペルーの警察が麻薬密売人を逮捕するために罠を仕掛けた。可愛らしいクマの着ぐるみを着用した捜査官が麻薬密売人のアジトを訪れ、バレンタインデーにちなんでサプライズでプレゼントを贈るフリをした。密売人らがまんまと騙されて外に出てきたところを、着ぐるみ姿の捜査官が逮捕したという。米ニュースメディア『New York Post』などが報じた。

ペルーの首都リマで今月14日、麻薬密売人が逮捕された。ペルー国家警察の都市情報戦術部隊の特別捜査チームである、通称“グリーン・スクワッド(Green Squad)”は、同市のサン・マルティン・デ・ポレス地区にある麻薬密売人らのアジトを特定しており、どのようにアジトの外へおびき出すか考えていた。

そこで思いついたのが、着ぐるみを使って密売人らをおびき出すアイディアだった。バレンタインデーを利用し、可愛いクマの着ぐるみを着た捜査官がアジトを訪れ、サプライズでプレゼントを用意して密売人らをおびき出すという作戦だ。

そんなに上手くいくのかと疑問に思うが、グリーン・スクワッドは昨年のクリスマスにも同じような作戦を実行しており、サンタクロースに変装して密売人らを油断させ、ハンマーで麻薬密売組織のアジトを破壊して逮捕に至った。今回も相手を油断させることを目的に、着ぐるみを使うことにした。

当時の様子を捉えた動画には、耳にリボンを付けたクマの着ぐるみが、ハート型の風船とプレゼントのようなものを持って待機する姿が確認できる。もちろん着ぐるみの中は捜査官で、片膝をついてプレゼントを差し出した。

動画は遠くで待機していた別の捜査官が撮影したもので、何も知らず、誰かがサプライズでプレゼントを持ってきたと思った密売人が2階の入り口から現れ、階段を降りる様子が映っている。そして密売人が1階に降りるや否や、クマの着ぐるみ姿の捜査官が密売人を取り押さえ、撮影者を含め周囲で待機していた捜査官らが一斉に駆け寄った。着ぐるみを着ていた捜査官は頭の被り物を取り、密売人を地面にねじ伏せていた。

アジトを確認すると1500ものコカインペーストが発見され、密売人の女2人が逮捕されたと報道されている。

ユニークな摘発方法を捉えたこの動画はネット上で話題を呼んでおり、「かなり効果的だね」「とても良い摘発方法だと思う」「これは賢いな」「なんてクリエイティブなアイディアなんだ」といった声が寄せられた。

画像は『New York Post 「Undercover cop in giant teddy bear costume with box of chocolates busts female drug dealer suspect in wild sting」(PolicÃa Nacional del Perú/Mega)』『ABC7 Chicago 「Undercover Santa helps carry out Peruvian drug bust with sledgehammer: VIDEO」』『Riverside Police Department Facebook「HOLIDAY ENFORCEMENT PROGRAM NETS SEVERAL ARRESTS」』『LADbible 「Guard Dog Completely Fails At Job By Lying Down Next To Drug Gang During Raid」(Credit: Newsflash)』『People’s Daily Online 「Drug-sniffing squirrels join police force in SW China’s Chongqing」(Photo/cqcb.com)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト