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兵庫・宝塚市手塚治虫記念館の開館30周年記念展「火の鳥手塚治虫のライフワーク~」が、3月1日から6月23日まで開催される。

【画像】「火の鳥」黎明編第1回の原稿

漫画少年(学童社)の1954年7月号から連載が開始された「火の鳥」。その後、雑誌を2度変え、手塚治虫が自ら立ち上げた新たな月刊誌・COM(虫プロ商事)で3度目となる「火の鳥」の連載が始まったのは、前回の中断から約10年が経った1967年1月のことだった。手塚は最初の単行本化の際に「こんどこそ最後まで完結させて、ぼくのライフワークのひとつとして、残したいと思っています」と強い決意を記している。過去と未来を行き来しながら進められた物語は、最後に現代のエピソードが描かれる構成で、まさにライフワークとして制作が続けられたが、手塚の死によって未完のまま終わっている。

今回、企画展として「火の鳥」が取り上げられるのは20年ぶり。会場では、初期に描かれた「火の鳥」として、漫画少年、少女クラブに掲載された「黎明編」や、1989年2月から開演したミュージカル火の鳥」の原案として、手塚が病床で描いた「大地編」のシノプシスの展示、単行本化の際の加筆修正で生まれた複数のバージョンを紹介するコーナーなど、120点を超える手塚の直筆原稿とともに、「火の鳥」の世界を楽しめる。

手塚治虫記念館 開館30周年記念展「火の鳥 ~手塚治虫のライフワーク~」

期間:2024年3月1日(金)~2024年6月23日(日) ※月曜休館、ただし3月18日・25日、4月1日・29日、5月6日は開館。
時間:9:30~17:00 ※入館は16:30まで。
会場:兵庫県 宝塚市手塚治虫記念館
料金:大人700円、中高生300円、小学生100円

手塚治虫記念館 開館30周年記念展「火の鳥 ~手塚治虫のライフワーク~」ポスター (c)Tezuka Productions