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(写真:アフロ

「大谷選手はエンゼルス時代とは異なり、連日メディアに積極的に対応するようになりました。新たな『チーム大谷』のメンバーたちもフル稼働で彼を支えています」(在米ジャーナリスト)

ドジャース大谷翔平(29)を支える側近中の側近といえば、通訳の水原一平(39)だが、球団の移籍にともない、大谷をバックアップする新軍団が結成されていた。その一人が、ドジャースタジアムの場内アナウンサー、トッド・ライツ氏だ。

「ライツ氏は’15年からドジャースタジアムの場内アナウンサーを務めています。空前の大谷ブームのため、日本語も織り交ぜた場内アナウンスを今から準備しているそうです。『日本語を勉強してきちんとした発音で大谷や山本(由伸)の名前をアナウンスしたい』と意気込んでいると聞きました。

また、愛犬家としても有名で、保護犬イベントの司会を定期的に務めています。大谷選手、そしてデコピンにとって頼もしい味方です」(スポ―ツ紙記者)

ドジャースソーシャルメディア部門のディレクターを務めるスー・ジョーさんも、大谷の人柄にほれ込んでいる一人だ。

ジョーさんは昨年12月、ドジャースが大谷選手の獲得を発表直後、球団公式Xで公開した歓迎アニメ動画の制作にも携わった女性です」(前出・スポーツ紙記者)

大谷は2月13日(日本時間)の練習で屋内のフリー打撃をする際、近くで撮影しようとしたジョーさんに笑顔で「あなたが投げるの?」と英語で問いかける一幕も。

「彼女は笑顔で『ノー』と即答して、現場は笑いに包まれました。その後、彼女は自らの公式Xで《今日私は、ピッチングスクリーンの後ろから撮影をしていたのだけれど、私が投げるのかとショウヘイが聞いてきたの》と涙を流して笑う絵文字を添えて投稿したのです。大谷選手のおちゃめな魅力が世界中へ拡散されていました」(前出・スポーツ紙記者)

現地メディアにも強力な援軍が。地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」のレポーター、キルステン・ワトソンさん(30)だ。

「大谷選手と5cmしか違わない188cmの長身で、名門コロンビア大を卒業後、同大のジャーナリズム大学院で修士号を取得。同大のバレーボール部でも活躍するなど文武両道で、’20年にはミス・フロリダで準優勝に輝いています。

昨年12月に彼女は大谷選手の単独インタビューを行って話題になりました。取材前に握手を交わし、一つ一つの質問に対して真摯に応対する彼の人柄に『信じられないくらい、いい人。とても礼儀正しくて素敵で、彼のことをもっと知るのが楽しみ』と絶賛していました」(前出・スポーツ紙記者)

■伝説の英雄を支えた“神の手”が加入!

2月10日の練習前にはワトソンさんが大谷に「投手のリハビリも進んでいると聞いていますが、今の現状は?」と聞くと、

「強度はもう100%に近いので、あとはマシンだったり実際に投手の球を打つ段階に進む感じかなと思います」

と調子は上向きであると明かしていたがーー。

「その取材の際、ワトソンさんが囲み取材の壇上にいる大谷選手の足元を見ながら、テレビ映りのいい立ち位置へ彼をさりげなく案内したんです。

実はその数日前、キャンプ地でワトソンさんが水原一平さんと取材前の握手を交わそうとしたとき、2人の近くにいた大谷選手が、彼女の手が自分にぶつからないように、よけるしぐさをしたことがありました。彼女は大谷選手のこまやかな優しさに感謝していたといいます」(前出・スポーツ紙記者)

大谷のリハビリには、球団は万全を期している。

キャンプ地でゴムチューブを使ったダッシュをサポートしたのは、ストレングス&コンディショニングコーチのトラビス・スミス氏です。常に大谷選手のコンディションのチェックをしています。また、大谷の右肘手術のリハビリを担当したフィジカルセラピストのバーナード・リー氏も“チーム大谷”に加わりました。そしてドジャースファンにはおなじみの日本人アシスタントアスレチックトレーナーの中島陽介氏が大谷選手の体調を管理しています」(前出・在米ジャーナリスト)

そこへ、さらに新たな“神の手”も加わったという。理学療法士のジュディ・セトさんだ。

2月14日の練習時にも彼女の姿が確認されています。セトさんは10年以上前からNBA・レイカーズの理学療法士を務めてきました。プロスポーツ選手の身体能力の維持のため、けがの予防やリハビリに心血を注ぐ重要な役目です。

特に同チームのレジェンド’20年飛行機事故で41歳の若さで亡くなったLAのスター、コービー・ブライアントを長年にわたり支えた女性として有名です。今年1月、ドジャースタジアムでの自主トレの際も大谷選手をサポートしていたので、今度は大谷選手かと現地では大騒ぎになりました」(前出・スポーツ紙記者)

実は大谷にとって、ブライアントは“運命の人”でもある。

’17年日本ハムの大谷選手がメジャー挑戦表明をした際、ドジャース側はブライアントが《このチームほど、勝つために適したチームはない》と訴えかける勧誘ビデオ映像を用意していたんです。結局、大谷選手はエンゼルスへの入団を決めたため、この映像を見ることはありませんでした。

しかし、今回の移籍交渉で、大谷選手は初めてこの秘蔵ビデオを見たのです。彼はすでに他界していましたが、大谷選手は『移籍交渉のハイライトの一つ』と断言するほど、入団の大きな要因となったのです」(前出・スポーツ紙記者)

2月9日ブライアントの銅像除幕式がレイカーズの本拠地で行われた。式典には八村塁ら現役選手やOBも多数参加していた。

「くしくも大谷選手の2度の右肘手術を担当したニール・エラトロッシュ医師もブライアントの主治医でした。『チーム大谷』は、大谷選手をブライアントのような、“LAが誇る世界一の大スターにする”宿命を担っているのです」(前出・在米ジャーナリスト)

新大谷軍団の絶大な守備力が、大谷の新たな伝説を生みそうだ。