都内で給食調理業務を受託する民間企業69社からなる集団給食協会は1月18日、「東京都優良調理師に対する知事賞」の感謝状贈呈式を東京都千代田区で開催した。同賞は、都が優良な調理師に知事賞を贈呈し、給食施設の水準向上などを図るもので、1956年から始まった表彰制度。

 集団給食協会の表彰は4度目。今年度は、協会の会員企業から、(株)グリーンハウスの久保田守さんと、ハーベストネクスト(株)の島田淳子さんの2名が受賞した。贈呈式には、受賞者をはじめ、協会の馬渕祥正会長((株)馬渕商事代表取締役社長)、同雇用対策委員会の三澤一重委員長((株)サンユー代表取締役社長)、(株)グリーンハウスの田沼千秋代表取締役社長、ハーベストネクスト(株)の脇本実代表取締役社長らが列席した。

贈呈式の冒頭、馬渕会長は、「当協会から、名誉ある賞の受賞者を輩出したことは、大変喜ばしいことだ。久保田さん、島田さんには集団給食の更なる質の向上と後進の育成で、業界の発展に貢献することを期待したい」と語り、「受賞した久保田さん、島田さんを優秀な調理師に育成し、同賞の候補者に推薦してくれた(株)グリーンハウスの田沼社長、ハーベストネクスト(株)の脇本社長に感謝を申し上げたい」と祝辞を述べた。

その後、受賞者の2名は馬渕会長から手渡しで感謝状が授与され、花束が贈呈された。続けて両名は次のように謝辞を述べた。

久保田さんは「日ごろ、お客様の健康を意識して、おいしく食べてもらう食事を提供することに誇りと喜びをもって努力してきた。安心な食事を提供する重要性も高まりつつあり、責務の重さを実感している。本日の表彰は、諸先輩方の温かいご指導と励ましの賜物である。一層精進を重ね、給食業界の発展に貢献したい」と意気込んだ。

島田さんは「日頃、私は給食業務に携わり、微力を尽くしてきた。その努力を認めていただくに至ったのは、ひとえに先輩・上司をはじめ、同僚の皆様の指導と励ましによるものだ。今後は決意を新たにして、給食業界発展のために、職務に尽くす所存だ」と決意を語った。

協会の雇用対策委員会で、東京都の優良調理師選考委員会に候補者を推薦した三澤委員長は「多年にわたり職務に精励し、多くの段階を経て決定するのが、この知事賞である。久保田さんと島田さんの両名は、まさに給食の調理師の最高峰だ」と称賛した。

左から、集団給食協会の馬渕祥正会長、(株)グリーンハウスの田沼千秋社長、同久保田守さん、ハーベストネクスト(株)の島田淳子さん、同脇本実社長、協会の三澤一重雇用対策委員会委員長