パナソニック2月22日の“猫の日”を前に、全国の猫と犬の飼い主を対象にした「ペットとの暮らしに関する調査」を実施した。

調査ではまず、犬と猫の飼い主を対象にペットの飼育状況についてたずねたところ、犬種では「チワワ(19.7%)」「トイプードル(18.3%)」「柴犬・豆柴(14.9%)」が上位と、全体的に小型犬の割合が高く、猫種では「ミックス(44.7%)」「アメリカンショートヘア(9.1%)」「マンチカン(8.7%)」が上位となり、全体の半数近くがミックスという結果になった。

また、飼育頭数では犬の平均1.2頭に対して、猫は平均2頭と、1世帯あたりの飼育頭数の平均は猫の方が多く、多頭飼いの割合では、犬が15.3%に対し、猫は38.5%と2倍以上、さらに3頭以上の割合では猫は犬の約10倍と、多くの猫の飼い主が多頭飼いをしている傾向がうかがえる。

次に、ペットとして犬・猫を飼い始めたきっかけに関する質問では、「子どもや家族が犬/猫を飼うことに意欲的だったから」という回答が全体で最も多く、回答者だけでなく、家族の賛同のもと家庭に迎え入れる場面が多いことが分かった。また、「ずっと犬/猫がいた(いる)ので、飼うことが当たり前だったから」への回答率が高いことからは、多くの飼い主・家庭にとってペットの存在が無くてはならないものになっていることがうかがえる。

続けて「ペットはどのような存在ですか?」との質問では、飼い主の75.5%が愛犬・愛猫は「家族の一員」と回答。その理由には「一緒にいることが当たり前の存在」「子供がいないので、夫婦にとっては子供のように可愛い」など、共に過ごすなかで育まれた愛情や信頼関係から、ペットを家族のように思う飼い主が多いことがわかった。

実際に「ペットを飼っていて良かったと思うことはありますか?」という質問では、「安らぎの時間が増えること」「ペットからの信頼や愛情を感じられること」「ペットとの触れ合いが日常の楽しみや活力になること」と、ペットは飼い主の生活にとってかけがえのない存在になっているようだ。

そんなペットとの暮らしのなかで、「お祝い事」に関する質問では、全体の約半数がペットの誕生日をお祝いすると回答。誕生日のお祝いでは「ペット用ケーキをあげる」「大好物を買ってきて、家族皆で一緒にお祝い・一緒に写真を撮る」「豪華なご飯やおやつをあげて記念写真を撮る」など、お祝いのごはんを準備したり、記念撮影をする人が多く、愛犬家・愛猫家にとってペットの誕生日や記念日は、特別なお祝いをする“家族イベント”となっている。

さらに、愛犬・愛猫の好きなところについての質問では、全体的に「容姿」「仕草」の回答が多くある中で、特に犬派は猫派より「表情」が、猫派は犬派より「声」が好きという回答が多いことがわかった。

好きな理由について、犬派の回答では「笑顔がちゃんと分かる」「喜怒哀楽が豊かでわかりやすい」、猫派の回答では「甘えた声で鳴いてくるところも可愛い」「鳴き声が猫によってそれぞれ違うのが面白い」と、飼い主を魅了するそれぞれの“推しポイント”が明らかになった。

好きなところに関して犬派・猫派ともに多くの回答があった「仕草」。愛犬・愛猫のかわいいと思う仕草で、写真や動画に収めている(収めたい)ものについて質問したところ、犬派は「しっぽを振って喜ぶ」、猫派は「寄り添って甘えてくる」への回答が最も多い結果になった。

好きなところに関する理由としても挙げられた、「しっぽだけでなくおしりをフリフリしながら喜び、嬉しそうな顔で報告してくれる」という犬派のコメントや、「普段はあまり鳴かないのに甘えたい時だけコロコロ鳴く」という猫派のコメントからも、愛犬の喜ぶ表情や、愛猫の甘えた声を発する姿に、飼い主の撮影意欲が掻き立てられていることがうかがえる。

今回の調査では、愛犬家・愛猫家によるペット撮影についても聞いている。撮影頻度に関する質問では、合計で約4割(43.7%)が週に1〜2日以上と、毎週のようにペットの写真や動画を撮影すると回答。また全体の5人に1人(22.1%)は週に3日以上の頻度でペットを撮影していることが分かった。写真や動画の用途として最も多いのは「後で見返すため(67.6%)」で、次に「成長や日常の記録のため(43%)」「家族や友人にシェアするため(38.8%)」といった回答が続き、ペットの可愛らしい姿を記録したいという想いや、周囲と分かち合いたいという飼い主のニーズが高いことが分かった。

一方で、ペットという動く被写体ゆえの撮影の難しさも。実際に、全体の約7割(69.2%)が愛犬や愛猫の可愛らしい姿を写真や動画に収めきれていないと回答。その理由として「動きが速すぎて上手く撮ることができない」「ピントやタイミングを合わせられない」といった技術的な要因や、「写真より実物の方が良い」といったクオリティの要因が多く挙げられた。

さらに、今回の調査でペットの撮影機会があると回答した人のうち、86.1%はスマートフォンを使用していると回答したものの、スマートフォンでペットを撮影するときの困りごととして、「ピントが合わない(23.7%)」「手振れを補正できない(17.3%)」や、「画質が良くない(16.5%)」といった回答も多くあった。日常生活のなかで手軽に撮影することができるスマートフォンだが、ペットの撮影となるときれいに撮ることが難しいと感じる場面が多いようだ。