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(写真:時事通信

自民党の裏金問題をきっかけに、注目が集まる「政策活動費」。政党から政治家に対し支給されるが、原資や使いみちなどについては公開されていない。自民党は政策活動費の原資は税金ではないと主張するが透明化を求める声は大きい。

そんな「政策活動費」について波紋を呼んでいるのが、自民党二階俊博元幹事長(84)の3500万円にものぼる書籍代だ。2月14日には、二階元幹事長が代表を務める政治団体がその内訳を公表したものの、明かされた”大量購入”に批判が高まっている。

事務所の発表によると、購入したのは17種類、計2万7700冊。購入は“政策広報”のためで、“選挙区外の関係者に配布”したという。また、”出版社(作家)より最低買い取り数量を提案され購入”したものもあると説明した。

果たして、出版や購入の経緯はどのようなものだったのか? 本誌は購入額面の大きかった『小池百合子の大義と共感』(大下英治著/エムディエヌコーポレーション、3000冊で396万円)、『政権奪取秘史 二階幹事長・菅総理と田中角栄』(大下英治著/さくら舎、3000冊で475万2000円)、『ナンバー2の美学 二階俊博の本心』(林渓清著、大中吉一監修/ブックマン社、5000冊で1045万円)を発売した出版社に話を聞いた。本稿では、最も金額の大きかったブックマン社から発売された書籍の経緯について記述する。

ブックマン社の担当者は次のように語る。

「X社のAさんという人が“政界のフィクサー”という話を聞いていて、取材上で懇意にさせていただいていました。そのAさんが『大変お世話になっているから二階さんの本を出したい』ということで『二階さんにお礼がしたいから、僕が買い取るから』と言っていたので、X社が全て買い取って、二階さんへお礼に配るのかなと思い、半ば”自費出版”のような形で引き受けました」

今回の報道を受けて、二階元幹事長が買い取ったことや、その原資が政策活動費だったことを初めて知ったという。

「我々は全くそこについては知らないですし、二階事務所と金銭的なやり取りしたことは一切ないので、そこはキッチリ書いていただきたいです。そうであれば逆に受けてなかったですし。

二階さんに買い取らせるって話は一切聞いてません。その政界のフィクサーという人が“気っ風よくやるんだろうな”としか思ってなかったんです」

そうしてX社に5000部を納品したのだが、実はある問題が――。料金の半分以上が“未払い”なのだという。

「『コロナ禍で撒けなかった』と言っていて、まだ半分以下しか支払われてないのに、今回の明細を見て二階さんから“もらってんのかい”ってビックリして。“騙されてるのウチじゃねえか”って、腹立たしくて仕方がないです。

他社さんは二階さんの事務所から直接お金をもらっているみたいですけど、うちは全く。二階さんの事務所に請求書も何も立ててないので、そこを並列で報道されるのは大変心外だと思っています」

どうやらX社が売り上げを“中抜き”した形になっているのだという。

「 私は在庫抱えて撒けないでいるんだったら、ちょっと様子を見ようと思っていたので、“売れてる”ということにショックを受けています。なので、今後はX社に対して然るべき処置を取らないといけないのかなと考えています」

初版は7000部。うち二階事務所が5000部を買い取っており、2000部は市場に流通しているという。

「二階さんが買い取った分以外は、全然売れなかったですけどね(笑)」

“記入漏れ”については《今後、再発防止に努めてまいります》と謝罪した二階事務所だが、今後も政策活動費で”自費出版”したり、お友達の本を”爆買い”するつもりなのだろうかーー。