日テレ・日本テレビ

21日、『文春オンライン』で今年4月からムロツヨシ主演で放送予定だったドラマ『たーたん』(日本テレビ系)の制作が中止されると報じられた。同作は、ドラマ『セクシー田中さん』のプロデューサーと小学館が「再タッグ」を組んだ作品。

一連の騒動が波紋を呼ぶ中、ネット上では日本テレビに対して厳しい声もあがっていて…。

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■ムロ主演でのドラマ化報道

原作漫画『たーたん』は西炯子さん原作で、『ビッグコミックオリジナル』(小学館)で連載中。冴えない童貞男の主人公が15年前に殺人を犯した友人の赤ん坊を預かり、刑務所に入った友人に代わって育て上げる。

童貞のまま父親になった男と、本当の親を探し求める娘の成長を描いた作品だ。一部のメディアで、ムロ主演で日本テレビでドラマ化すると報じられていた。

 

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■『セクシー田中さん』問題が影響か

だが、1月29日に人気漫画『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんの逝去により暗雲が立ち込める。2月21日配信の『文春オンライン』によれば、「たーたん実写版」はドラマ『セクシー田中さん』と同じプロデューサーが手がける予定だったという。

芦原さんは亡くなる直前、自身のXでドラマ化にあたって原作改変をめぐる「トラブル」があったことを告白し、波紋を呼んだ。『たーたん』は渦中の小学館×日本テレビの作品とあって、双方で話し合いを重ねた結果、「制作中止」という結論に至ったという。

 

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■日本テレビに対する厳しい声も…

『たーたん』が4月クールでドラマ化することは公式に発表されていなかった。放送開始まで2ヶ月と迫る中、ドラマが幻になったことはネット上でも話題に。「やっぱり中止か」「ムロさんのたーたん見たかったけど仕方ないと想う」「このタイミングでは無理でしょ」など、中止に納得する声があがっている。

また、「なぜ完結していない作品を実写化するのか」「日テレは全く懲りてねぇし反省すらしてない」「当事者意識が無いとしか思えない」など、日本テレビに対する厳しい声も…。

日本テレビは15日、一連の騒動を受けて「社内特別調査チーム」を設置することを発表した。人気漫画のドラマ化を巡る問題は今後、どのような展開を見せるのか──。

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