立浪監督も各選手の伸びしろを期待している(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 中日2月21日に行われたロッテとの練習試合(沖縄・北谷)に14-1と大勝。打線が課題とされたチームで一気に明るい話題が増えてきた。

 この日の先発は梅津晃大。故障から復活、いよいよ今季は先発ローテーション入りを目指す中、実戦初先発となった右腕は毎回先頭打者の出塁を許すも3回3安打1失点と試合を作り、後続につないだ。

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 そしてさらに周囲の目を惹いたのは、4回から登板した育成右腕の松木平優太だった。

 今季4年目となる松木平はゆったりしたフォームからキレ味鋭いボールで先頭の上田希由翔を落ち着いて中飛に打ち取ると、続く中村奨吾は好守にも助けられ2アウトを奪うと、愛斗を三邪飛に打ち取り、1イニングをわずか8球で終了。

 2イニング目は二死から藤原恭大に安打を許すも続く池田来翔を中飛に抑えた。3イニング目も三者凡退に抑えると、4イニング目となる7回のマウンドにも上がった。

 この回も先頭の中村を中飛、愛斗を三ゴロ、田村を三振に打ち取り、結局4回40球を投げ、1安打無失点とほぼ完璧な投球内容だった。松木平は前回登板のDeNA戦でも3回1安打無失点に抑えており、これで7イニング連続無失点と好調をキープしている。育成で1軍キャンプに抜擢されているのも期待の現れ。背番号206の未完の大器は投手王国の一翼を担えるか、今後も注目の存在となりそうだ。

 さらにこの日の試合で光ったのはドラフト3位ルーキー、辻本倫太郎(仙台大・22)の働きにもあった。「9番・遊撃」で先発出場すると、5回一死二、三塁の好機に落ちる球にうまく合わせて、三遊間を破る勝ち越し2点適時打をマーク。続く7回先頭の第3打席にも中前へヒットを放つと、守っても4回、ロッテ・中村の三遊間への打球を逆シングルで捕球、深いところからノーバウンドでアウトにするなど攻守でチームを盛り立てた。

 チームの遊撃争いといえば、ここにきて育成のクリスチャンロドリゲスも着々とアピールを示しており、し烈な争いがくり広げられている。

 ほかにもこの試合ではロマン砲の一人、鵜飼航丞も7回に2ラン、新外国人のアレックス・ディッカーソンも適時打をマーク、7回には7得点のビッグイニングを作るなど、打撃が課題のチームに明るい話題が多かった。

 いよいよ23日からはオープン戦もスタート。開幕を見据えて戦力のふるい落としが本格化する時期を迎える。果たして2年連続最下位からの這い上がりは果たせるか。この戦いぶりを見ていると期待は膨らんでいく。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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