簡秀吉と西山潤がW主演を務める「好きやねんけどどうやろうか」(毎週木曜夜1:00-1:30、読売テレビ)が放送中だ。同作は、2013年より連載開始された同名漫画(海王社)が原作のドラマ。家庭的な小料理屋を舞台に、誰とでもフレンドリーに話すことのできる肉食系関西弁イケメン店主・松本栄枝(簡)と、東京から転勤してきてきたものの関西の空気になじめない真面目なバツイチサラリーマン・曽我久志(西山)による、愛おしくももどかしい“ムズキュンラブストーリー”となっている。今回は、栄枝と3年前に別れた元恋人・中津瑞樹役の奥野壮を交えて3ショットインタビュー。お互いの印象や、初デートのエピソードなどを聞くと、ドラマ同様、快活なテンポ感で答えてくれた。

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■お互いの第一印象と、現在の印象は?

――まずはみなさんお互いの第一印象と、撮影を通して発見した意外な一面があれば教えてください。

西山:ヒデ(簡)の第一印象は、まっすぐで、なんだかかわいらしい人だなと思いました。そして撮影が進んでも良い意味でそのままで。まったく印象が変わらなかったです。

簡:ありがとうございます!

西山:一方でソウ(奥野)は、撮影に入る前と後で印象が変わりましたね。撮影に入る前は、クールな子なのかなと思っていたのですが、話してみるとすごくユーモアがあって、熱くて…。話していてすごく楽しい人だなと思いました。2人とも、これからも仲良くしてくれたらなと思います。

奥野:嬉しい…全部(インタビューに)書いてほしいです(笑)。僕は2人とも印象が変わっていないですね。最初からこの感じだったかなと。

西山:この感じって、どんな感じ?

奥野:(西山さんは)コミュニケーションおばけ! 控え室でもメイク中でも、ずっとしゃべっているなと。それも、特定の誰かと話すんじゃなくて、分け隔てなくみんなとしゃべっているんですよ。それを見て「こんなふうにコミュニケーションが取れたらいいな」と感じました。

西山:これも(インタビューに)全部書いてください!

奥野:(簡さんは)久しぶりに、こんなに年下っぽい子が現場にいるなと思いました。ピュアいい意味で子供っぽさがあって、無邪気で…。全部子供っぽいか(笑)。

西山:実際、一番年下だしね!

奥野:でも「子供やな」みたいないじり方をすると、(簡が)「いや、もう21歳なんでやめてください」って言うんです。それを聞くたびに「俺、2つしか変わらんけどな!」ってよく思っていました(笑)。

――簡さんから見た、おふたりはいかがでしたか?

簡:潤くんは、初めてお会いしたときは、あまりコミュニケーションを取ることができませんでした。ただ、現場に入ってからは、人間性にしろ、芝居との向き合い方にしろ、すごく良い先輩として背中を見せてくれたなと。実は師匠と呼んでいるくらい。本当に優しい方でした。

西山:実際、一番話したもんね。ヒデもわからないことがあれば、わからないって聞いてきてくれるので、そういうときはちゃんと向き合ったかなと。クランクインした日から集中力を切らさずに、お芝居で殴り合えたなと僕も思います。

簡:壮くんは、最初お会いした時は、すごくクールに見えました。それもあって、どうやったら近づいていけるかなと探り探り近づいて行っちゃいましたね。今は歯を見せるほど笑ってくれるので…。

奥野:最初から歯見せてるよ(笑)。

簡:いやいや、今は歯茎まで見えるので(笑)。懐に入れたんかなと思ってます。

■3人でご飯に行くとプチハプニングが

――非常に仲睦まじい印象を受けているのですが、現場の雰囲気はどんな感じでしょうか?

簡:ずっとピリピリしてましたね。

西山:なに言ってんの? そこを一番崩しに行くのが簡秀吉じゃん。でも、そういう愛されキャラなところに助けられたなと思います。

簡:簡秀吉だけに、感無量って言葉も流行りましたしね。

西山:ヒデ(簡)だけだよ!

奥野:全然流行ってないです!みんなちゃんと真面目にやっていたので、書かないでいいですからね(笑)。

――(笑)。実際には、どんなお話をしていたのでしょう?

奥野:お芝居の話をすることが多かった気がしますね。

西山:そうね。結構、お芝居の話はがっつりしたよね。今回の作品に限らず、こういう芝居をする人が好きなんだよねって話までして、楽しかったですね。

奥野:それこそ、僕と潤くんは全編を通して共演シーンが少ない上に、撮影日があまり被らなかったんです。それなのにも関わらず、こんなに仲良くなれて楽しかったですね。

――3人でご飯に行ったり、遊びに行ったりはしましたか?

奥野:実はご飯はもう食べに行ったんです。そこでもいろいろありましてね…。

西山:簡秀吉、携帯を無くすって言う(笑)。これから乾杯しようと言うタイミングで「潤くん、携帯無くしました…」って。

簡:あれは、焦りましたよ(笑)。それなのに、ふたりとも…

西山:「そんなんどうでもええから、乾杯しよ!」って。

奥野:「デジタルデトックスできて、よかったやん」って言ってね。

簡:結局見つかったので、いいんですけどね(笑)。

■初デートのこだわりは?

――第3話の栄枝と久志の初デートが話題となりました。皆さんは初デートで、ここに行きたい、連れて行ってあげたい、というこだわりはありますか?

簡:その人が好きそうな場所を想像して、連れて行ってあげたいなと思います。でも、1番の理想はカフェとかに行って、たくさんお話をして、もっとお互いのこと知っていきたいです。

西山:僕は、動物園に行きたいです!

奥野:え、被った!

西山:また? いや、僕ら、たまに被るんですよね…。

――そうなんですか! 動物園に行きたいのは、なぜなのでしょう?

西山:なんの動物が好きかで、その人の性格がなんとなくわかるというか、意外な一面を知れるので友達同士で行っても楽しいんですよね。しゃべることがなくなったら、動物に話せばいいし。

簡:水族館は違うんですか?

西山:水族館よりもね、動物園の方がなんとなく動物の気持ち読めるのよ!

簡:なるほど。

奥野:いや〜、わかるわ動物園って話題も尽きないですしね。僕、1人でも行くくらい好きですもん。

西山:え! 僕も1人で行くよ!

■コテコテの関西弁が魅力のドラマ…困ったことは?

――すごい偶然ですね。作品についてもお伺いしたいのですが、今回ドラマではコテコテの関西弁が魅力の一つです。簡さんは京都府、西山さんは神奈川県、奥野さんは大阪府出身ですが、関西感を出すために意識したことはありますか?

奥野:関西感を出そうとは意識せず、自然とできましたかね。ただ、台本がもうすでに関西弁で、その中には今の僕たちの世代は使わないような言葉があったので、そこは自分が発したらどんな言葉になるのか置き換えて演じました。

簡:そうですね。自分の言葉に変えていいよと言われたので、ナチュラルにできました。

西山:たしかに聞いていて、2人の関西弁が若干違ったもんね。すごい2人らしいなと思いながら、僕は聞いていました。

奥野:むしろ困っているんですよ。

西山:え、なんで?

奥野:プライベートとか、他のお仕事でも関西弁が出ちゃって。今までわりと標準語で話す役が多かったのですが、もともと関西弁なこともあって、関西弁の演技をするとすぐ引っ張られちゃうなと。苦戦しています。

――放送を楽しみにしている人に、ご自身のシーンで注目してほしいポイントを教えてください。

簡:カフェでのシーンは撮影をしていて、すごく楽しかったですね。テレビの前でお腹を抱えて笑えるシーンになっていると思うので、ぜひ楽しみにしてほしいです。

奥野:僕はちょっと嫌なことを言いますけど、僕と栄枝の関係性を見る曽我さんに注目してほしいですね。その3人のシーンは僕を見て「お!」となると思いますし、曽我さんを見て「あ〜」ってなるんじゃないかなと思います。そういう心が揺れ動く感じを楽しんでほしいです。

西山:僕は曽我と栄枝のイチャイチャを見てほしいです。いろんなイチャイチャをしているので。きっと見ている人は「もう、イチャイチャすんなよ!」っていろんな場面で思うと思います。ぜひ楽しんでいただきたいです。

取材・文=於ありさ

◆スタッフクレジット

(簡秀吉)

スタイリスト/津野真吾(impiger)

ヘアメイク/亀田 雅 or masa kameda

(西山潤)

スタイリスト/柴田△圭(tsujimanagement)

ヘアメイク/舩戸美咲 

(奥野壮)

スタイリスト/三宅剛

ヘアメイク/大橋 覚(VANESSA+embrasse) Satoru Ohashi(VANESSA+embrasse)

◆衣装クレジット

(簡秀吉)

衣装協力/コート 110,000/meagratia(semina Co.Ltd)、その他スタイリスト私物

(奥野壮)

ジャケット 52,800、ベスト 26,950、パンツ 27,500 (全てRYU/TEENY RANCH 03-6812-9341)、その他スタイリスト私物

「好きやねんけどどうやろか」で共演中の3人にインタビューを実施した/撮影=安田まどか