前佑囲斗(オリックス・バファローズ)

宮崎・清武総合運動公園で開催中の春季キャンプを開催中のオリックスは21日、楽天の二軍チームを相手にSOKKENスタジアムで練習試合を行った。

 

■先発で山岡泰輔が登板

試合は天候が雨と強風という悪環境の中、途中に中断する場面も見られたが、特別ルールで得点差に関係無く予定どおり9回裏まで行われ、オリックスが7−2で勝利を収めている。

オリックスは先発で山岡泰輔が登板。ランナーを背負うも2回を無失点と粘りのピッチング。「まだどこで投げるかわからない」と話していた山岡だが、引き続き先発と回跨ぎが可能な中継ぎの2通りの準備をしていくことになるのだろう。

 

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■2番手は前佑囲斗

2番手は昨年一軍デビューを飾り、今年が勝負の年となる高卒5年目の前佑囲斗が金髪リレーブルペンでも重みのある球を投げ込むなど期待値の高い前だが、この日の実戦でもストレートのキレが目立ち、牽制にも力強さが漲っていた。

前は1回を無失点に抑えて、練習試合2試合連続で一軍定着へアピールに成功。本人は「真っ直ぐは148キロぐらい出ました」と話しており、このねじ伏せるようなストレートを武器に高校時代、甲子園を沸かせた逸材でもある前にとって、開花するシーズンにしてもらいたい。

 

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■吉田輝星、横山楓、川瀬堅斗らが登板も

また他には吉田輝星、横山楓、育成の川瀬堅斗ら注目のピッチャーがズラリと登板。川瀬は8回に2失点を喫したが、このときは天候が最も荒れており、ちょっと気の毒なシチュエーションだった。天候が落ち着いた9回は三者凡退に抑えていただけに、引き続き好調をキープしているようだ。

打線はB班の選手で構成されて、終盤は育成選手を中心に起用するなど、若い選手たちに経験の場を踏ませる試合となった。今年は一軍定着を目指すキャッチャーの福永奨が、山岡の球を実戦で受けたられたのは大きな収穫になったはずだ。

打撃では、茶野篤政、杉澤龍、大里昴生らがアピールに成功しており、引き続き実戦の場で結果を残したいところだ。

 

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■3連休は混雑予想

23日からの第6クール3日間は連日練習試合が組まれており、オープン戦への帯同を巡り競争している選手、育成から支配下を勝ち取りたい選手、さらに主力の出場が見込まれる。

この3連休は連日2万人以上来場した第3クールと同規模の来場も予想されるだけに、選手たちの仕上がり加減をしっかりとチェックしておきたい。

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■執筆者プロフィール

どら増田
どら増田:1973年神奈川県横浜市出身。幼い頃に初代タイガーマスクに衝撃を受けてからプロレスや格闘技を見続けている。同じく幼い頃から見ていたプロ野球は紆余曲折を経て2010年からオリックス・バファローズを応援。

音楽やエンタメ、グルメなどのイベントプロデュースの仕事をしていたが、2014年からスポーツライターの道へ。

横浜在住にもかかわらず京セラドーム大阪を中心にオリックスを現場取材する傍ら、新日本プロレススターダムRIZINなどプロレス・格闘技の現場取材をしつつ多媒体で執筆している。

2018年にはスカイAで放送されたオリックス山本由伸と当時はキックボクサーだった那須川天心の神童対談実現に尽力した。ペンネームの由来はレジェンドレスラー藤波辰爾ドラゴンから来ており、取材を通じて藤波本人から公認を貰っている。

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