弾薬不足が指摘されるウクライナ軍ですが、「ハイマース」の弾薬はあるようです。

様々な目標に対して使用される「ハイマース」

ウクライナ国防省は2024年2月20日ロシア軍の「ランセット」自爆ドローンの発射装置を高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」で破壊したと発表。その映像も公開しました。

「ランセット」自爆ドローンは、敵地上空まで飛行し、目標が特定されるまで待機。その後目標に向かい、急降下して爆発するように設計されています。

目標を発見するための非武装小型ドローン「オルラン10」と合わせて配備されることが多く、ウクライナ軍の装甲車両などに被害を与えています。ロシア軍ウクライナ侵攻に投入した兵器の中では、最も猛威を振るっている新兵器の一つとして、ウクライナ軍の大きな脅威となっています。

「ハイマース」は、ロケット弾の発射装置を搭載した車両で、アメリカがウクライナに供与した兵器です。ウクライナ軍は「ハイマース」で、主にロシア軍の弾薬集積所や兵站拠点などを攻撃し、戦況に影響を及ぼすほど絶大な効果を上げました。それだけでなく、ロシア軍自走砲や自爆ドローン発射装置、指揮所、訓練場など、様々な目標に対して使用しているようです。

実弾射撃を行うアメリカ海兵隊の「HIMARS(ハイマース)」(画像:アメリカ海兵隊)。