『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』舞台あいさつが、日本時間2月17日メキシコシティ、シンガポール2月18日ジャカルタにて実施され、メキシコプレミアに櫻井孝宏河西健吾ら、シンガポールジャカルタの会場に花江夏樹鬼頭明里が登壇した。

【写真】櫻井孝宏&河西健吾ら、スペイン語吹き替え声優らがメキシコプレミアに登場!

櫻井孝宏河西健吾メキシコシティへ 現地ファンの愛を受け「日本に持ち帰ります」

 今回の『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』では、刀鍛冶の里を舞台に、炭治郎と上弦の肆・半天狗との激闘の決着と禰豆子の太陽克服を描いた《刀鍛冶の里編》第11話の劇場初上映に加え、来たる鬼舞辻無惨との決戦に向けた柱稽古の開幕を描いた《柱稽古編》の第1話を初公開。前作『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』を超える140以上の国と地域にて公開される。

 メキシコシティで開催されたメキシコプレミアでは、冨岡義勇役の櫻井孝宏時透無一郎役の河西健吾、「鬼滅の刃」のプロデューサー高橋祐馬が登壇。雨の中大勢のファンが集合した会場には、スペイン語冨岡義勇役で吹き替えディレクターでもあるマーク・ウィンズローや、南米スペイン語時透無一郎役のアルマンド・コロナも登場し、大きな盛り上がりを見せた。

 メキシコシティに訪れた感想として、櫻井は「作品に携わって日本を飛び出すのが初めてで、その初めてが鬼滅の刃で本当によかったと思っています。そう思えたのは来てくださったみなさまのおかげです。ありがとうございます。本当に“最高”の一言です。今日は雨予報でしたが、水柱と霞柱が雨を降らせてしまったのかなと(笑)」「それもスペシャルな機会をみなさまが作ってくれた気がして、今日の出会いに感謝しています」とコメント。

 河西は「僕もメキシコは初めて来ました。すごくおいしい食べ物にも出会い、みなさんの熱烈な歓迎を受けて緊張していますが、ハッピーな気分です。ありがとうございます。声優のお仕事は裏方なので、みなさんの前に出来上がった作品をお届けして生の声援や応援を聞くことができると、次の作品作りの糧になるのですごく嬉しいです」と、率直な喜びを語った。

 本作で久しぶりの登場となる冨岡だったが、演じた感想について櫻井は、「第一話炭治郎禰豆子の話で衝撃の出会いがあって、そこからポイントポイントで登場してはいますが、(前シリーズの)刀鍛冶の里編では義勇はでてこないんです。出演がなくとも作品を見ているので、鬼滅の刃に対する気持ちはずっと持っていましたが、柱稽古編でやっとまた義勇と会えて嬉しいです」と話す。

 河西は「無一郎刀鍛冶の里編で炭治郎と色々あり、記憶が戻りました」「柱稽古編では、また違った無一郎を楽しんでいただけると」と、キャラクターに対しての思い入れをそれぞれが熱く語った。

 会場には思い思いのコスチュームに身を包んだり、グッズや原作漫画を持ってステージにエールを送るファンも多く、櫻井と河西が演じる冨岡や時透のぬいぐるみを掲げるファンの姿も。それを見た櫻井は、義勇について「彼はクールに見えるし、少しトーンが低いキャラクターに見えますが、自分を表現するのが下手。内に秘める部分が実は少しエモーショナルなのではないかと思っています」「いつも寄り添いたいと思って演技しています」と、自信が演じるキャラクターへの熱い想いを明かした。

 河西も「無一郎には様々な絆や彼本来の優しさがありましたが、色々な過去があったことにより封じ込められてしまったので、炭治郎や仲間がいなければ今の時透無一郎は描かれなかったのではないかと思います。すべての仲間たちに感謝したいです」と、これまでのシリーズを振り返り、時透の成長を感じたと話した。

 さらに「鬼滅の刃」プロデューサー高橋は、ともに登壇する櫻井、河西に対して「二人とも一見クールに見えて少し言葉も少ないキャラクターですが、心の中に愛や優しさをたくさん持っているところが魅力的です。櫻井さん、河西さんも見た目はクールですが、中身は愛と優しさが詰まっているので、キャラクターもボイスキャストも魅力的だと思います」と、声優とキャラクターの共通点を語り、会場のファンたちを笑顔で包んだ。

 スペイン語ボイスキャストと各国の言葉でのセリフ披露や、日本時間2月18日に誕生日を迎えた河西へ、会場のファンからの祝福の言葉があったりと、ボリュームたっぷり。最後に櫻井は、「ぜひ今回の上映では“絆”のすばらしさをみなさんに届けられたらと思っています。家族や兄弟、仲間の絆などひとつひとつが未来に鬼を倒すことに繋がっていくので、様々な“絆”を楽しんでくださったら嬉しいです」とメッセージを。

 河西は「僕の人生のこれからの新たな1ページに素敵な日をありがとうございました」と改めて喜びをにじませ、「たくさんの方に来ていただいて、本当にありがとうございます。ワールドツアーの目的は世界中のファンに直接会って“ありがとう”を伝えることです。みなさまからの愛情を受け取ったので、また日本に持ち帰ります。みなさまに楽しんでいただけるようなアニメを作るために頑張りますので、これからもよろしくお願いします」と締めくくった。

花江夏樹鬼頭明里が世界中のファンと交流!

 シンガポールジャカルタでは、炭治郎役の花江夏樹禰豆子役の鬼頭明里が登壇。大勢のファンに囲まれながら登場し、早速シンガポールに到着した感想を聞かれると花江は「今日の朝に来たのですが、町がとてもきれいでびっくりしました。まだ観光はできていませんが、スタッフさんから色々聞いているので(楽しみです)」と笑顔で話した。

 ついに世界中でも公開となった本作について、花江は「みなさん、すごかったですよね!? 以前からずっと鬼滅の刃は大きいスクリーンで見たいと思っていましたが、今回は炭治郎たちの活躍もそうですし、柱たちの活躍も見れるので、素晴らしい映像になっていると思います」と、会場に駆け付けたファンにクオリティの高さを語りかけた。

 鬼頭は「原作を読んだときから、(刀鍛冶の里編の)ラストシーンをどう演じようかと考えていました。禰豆子が太陽を克服するシーンがやっと映像になったので、ものすごく感動しました」と、シリーズのなかでも重要なターニングポイントとなる刀鍛冶の里編第11話についての想いを明かし、会場のファンを和やかな空気で包んだ。

 本ワールドツアー上映で初のお披露目となった柱稽古編第1話を見た感想について、花江は「うるさかったですね~! 刀鍛冶の里編では、伊之助たちが登場しなかったので、やっと仲間たちが帰ってきたような嬉しい気持ちになりました」と、柱稽古編ならではの楽しい雰囲気を伝え、鬼頭は「善逸の声を久しぶりに聞いたのですが、本当に(うるさい)…! 善逸も久しぶりに喋れたのと、禰豆子が喋れているのを聞いて、いつもの50倍嬉しかったんでしょうね(笑)」と、苦笑しながらも愛情があふれるようなコメント。

 花江は「禰豆子が喋っているところは本当に可愛いからね…! さっきスタッフさんに聞きましたが、シンガポールでは、“オニイチャンコンテストというものがあるそうですよ(笑)」と話し、シンガポールでも「鬼滅の刃」の盛り上がりがすごいことを実感したそう。

 ジャカルタでも、花江と鬼頭が登場するやいなや会場からは大きな歓声が上がり、名前を呼んだり手を振ったりと大盛り上がり。セリフを交えたあいさつと、インドネシア語を披露し会場を熱狂させた。

 本作で描かれる禰豆子の太陽克服シーンについて、花江は「僕も漫画を読んでいるときにとても楽しみにしていたシーンでした。演じていて苦しかった部分もありましたし、思わず涙してしまいました」と語り、さらに本作の魅力については、「タイトルのロゴが出るところで、炭治郎と柱たちが揃うところが、特にワクワクしてお気に入りです」と、炭治郎を演じた花江ならではの感想を語った。

 鬼頭も、「漫画を読んだ時から(太陽克服のシーンは)みなさまが楽しみにしていると思ったので、ものすごく気合を入れてアフレコに挑みました!」「柱のみなさんにワクワクしました」と、本作の魅力について熱弁。会場に集ったファンたちは、アフレコ時の貴重な声優の心境に真剣に耳を傾けたり、生セリフ披露に歓声を上げたりと、舞台あいさつは大きな盛り上がりを見せた。花江と鬼頭は退場する最後までファンに手を振ったり言葉を交わしたりとファンサービスを行い、ファンからの愛情たっぷりの大歓声に包まれながら舞台あいさつは幕を閉じた。

 『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』は公開中。

※「禰」の正式表記は「ネ+爾」

ジャカルタでの『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」絆の奇跡、そして柱稽古へ』舞台あいさつより (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable