今回レポートするのは、ニトリの「にゃんぼっくす」。組み立て式の段ボール製キャットハウスに、なんと爪とぎまで付いた猫大喜び間違いなし!(飼い主の希望)の商品です。工具なしで“組立カンタン”!…とのことですが、何だか部品が多いような? 無事完成させることはできるのでしょうか。


◆爪とぎ付きのキャットハウス作りに挑戦!
家具や生活雑貨、収納、キッチン用品、近頃はペット用品の分野でも充実した品ぞろえを見せるニトリ。今年の春で7歳になる我が家の愛猫・小虎が喜びそうな爪とぎ付きのキャットハウス「にゃんぼっくす」が気になったので、公式通販サイトから購入してみました。



「にゃんぼっくす(爪とぎ付き/グレー)」1,990円/税込


サイズ(約):4角ボックス2段重ね×3角ボックスを横に連結したときの高さ66.5cm×幅66.5cm×奥行33cm
材質:紙


「にゃんぼっくす」は、工具不要&付属のボタンで留めるだけで簡単に組み立てられる段ボール製のキャットハウス。完成品の写真を見ると、4角ボックス2個+3角ボックス(爪とぎ付き)1個を組み立てればいいようです。これなら、15分もあれば作ることができそう!…と思った筆者が甘かった。


出てきたのは、本体A~F(Fは2つある)までの部品と爪とぎ2個、そしてプラねじ34組。



部品の多さに愕然…。


組立説明書には1~7の工程が詳しく解説されているのだけれど、プロセス1の「本体のねじ穴を開ける×60」で早くも心が折れかけます。



だけど、やるしかない! 愛猫が嬉々として「にゃんぼっくす」を検品する姿を思い浮かべて、本体A~Fに点在する直径7mmほど(独自に計測)の穴をポツポツと開けていきます。


◆穴開けにかかった時間は…
本体の穴開け作業は、ひたすら続きます。指でくり抜いてもいいのだけれど、先端が尖った工具か何かで押し出したほうが圧倒的にラクかも。黙々と穴を開け続け、かかった時間は…10分。


まだプロセス1だというのに、当初予定していた時間のほとんどを使い果たしてしまいました。とはいえ、あとは組み立てるだけだからサクッと終わるはず!…なわけはなく。


本番は、ここから…。



プロセス2から先は、計7枚ある本体の段ボールを折り曲げて、プラねじ(プラスチック製のねじ)で取り付ける作業が続きます。


一番苦戦したのは、爪とぎをセットする3角ボックスの組み立て。裏表は間違えるし、ねじの留め方に慣れていないしで、てんやわんや。


組み立て方は、イラストや言葉で丁寧に書かれているというのに、それでも間違えてしまう…。不器用な筆者の前では、“簡単”の言葉はあっさりとかき消されていきます。やっとの思いで3角ボックスが完成すると、さらに40分が経過。



ここから、4角ボックスを2個組み立てていきます。


◆大変なのは、ねじの取り付け
このときすでに、「にゃんぼっくす」を作り始めてから50分近くが経過――。


残すは、4角ボックス×2個の組み立てです。この作業も難しいのだろう…と覚悟していたのですが、意外と簡単で拍子抜け。


組み立てに慣れてきたこともあるけれど、2枚の段ボールが正方形になるように重ねて、ねじで留めるだけなのでサクサクと進みます。



いや、ねじで留めるだけ…だなんて言ってすみません。組み立てよりもこのねじ留めのほうが地味に堪える作業なのだと、この4角ボックス作りで思い知らされました。


小さなねじをボックスの内・外側にセットして指先でクルクル回しながら留めていくのはなかなか大変。それが、全部で30ヶ所(3角ボックスを含む)あるわけだから、後半は指先の感覚がおぼつかなくなってくる…。まさに、エンドレス・ねじ留め状態。



どうにか2つめの4角ボックスの組み立てを終えても、まだ完成ではありません。


合計3つのボックスを連結させる作業が…。だけど、ここまできたら愛猫が喜ぶ姿は目前!


それぞれのボックスは、横1列にしたり、4角ボックスを横並びにして手前に3角ボックスを連結させたり、2段重ねにしたりと3パターンのつなげ方を楽しめます。


キャットタワーがない我が家では、2段重ねに連結。高さは66.5cm、段ボール製なのでてっぺんに乗るのは危険かもしれないけれど、上段の4角ボックスに入る分には問題なさそう。


完成までにかかった時間は、1時間半…でした!


◆「にゃんぼっくす」に、愛猫の反応は…?



早速、近づいてきました。



「どれどれ」と4角ボックスに入っていきます。5kgほどのボディでも、すっぽり。ここが1番のお気に入りのようで、あれ、いないな? と思うと中に隠れています。時には顔出しをして、ファンサービスまでしてくれる! 4角ボックスの猫の顔型とシンクロしていて、可愛すぎっ!



爪とぎも念入りにチェック! 傾斜があるので、ガリガリと爪とぎしやすそう。


愛猫が喜んでいるかは定かではないけれど、可愛い姿を見ることができた飼い主としては、頑張って作った甲斐がありました。ただ1点、作業は猫が入ってこない部屋で進めることをおすすめします。邪魔をされるだけならいいのだけれど、プラねじを誤食したり、じゃれて紛失したりする可能性はゼロではないな、と。



留めたプラねじは猫には外せないと思いますが、心配な方は上からテープで覆うなどの対策を取るとより安心かもしれません。また、「にゃんぼっくす」を固定して使用する場合は、別売のすべり止めシートを使うといいそうですよ!


詳しい組み立て方や取り扱い上の注意は、商品に添付されています。
販売時期によって、取り扱いがない場合もあります。


<文・撮影/高木沙織>


【高木沙織】「美」と「健康」を手に入れるためのインナーケア・アウターケアとして、食と運動の両方からのアプローチを得意とする。食では、発酵食品ソムリエやスーパーフードエキスパート、雑穀マイスターなどの資格を有し、運動では、骨盤ヨガ、産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、Core Power Yoga CPY®といった資格のもと執筆活動やさまざまなイベントクラスを担当。2021年からは、WEB小説の執筆も開始。Instagram:@saori_takagi