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 激混みの列車に乗るインド人もびっくりというか、さすがにないわ、危ないわと鉄道当局に管理責任を問うほどの光景。見過ごせない映像だったようだ。

 先月からXで2万回以上も再生され「とても危険」「悲惨すぎる」と拡散中のこちらの動画は、なんと線路で暮らしてるらしき人々の姿だ。

 現場はインドの大都市ムンバイ郊外の線路なのだが、見ためにすでに定住寄り。コンロのような燃焼器具を持ち込んで料理してるらしい大人に加え、子どもたちまでいる。

 昨年春に人口14億2860万人と中国を抜き、新たな人口最多大国に定着すると見込まれているインドだが、まさか線路で生活とは衝撃的だ。

【画像】 コンロで煮炊きも?線路で暮らしてる風の人々

 インドのムンバイ市で目撃されたなぜか線路の上に座り込んでる人々。

 あたりには袋に入れた私物もあるようで、さらにコンロか何かなのか所々で料理中らしい火まで見える。

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 大人だけでなく子どももいて駆け回ってる幼い子もいる。多くがレールの上に座ってるが何かを敷いて寝てる人もいるもよう。

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 少し離れた場所にいる女性らしき人もやはり煮炊きしている様子。食器や生活雑貨もちらほら。やはり一時的にいるどころではないようだ。

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 しかもここ、駅のホームからすぐだ。見るからに危険なんだが列車が来たらどうするんだろう?

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場所はムンバイ市郊外の駅の線路

 映像は先月24日、ムンバイの都市交通や課題を取り上げるユーザー@mumbaimatterz がXにシェアしたもの。

 説明によると、この場所はムンバイ市郊外の駅、マヒム ジャンクションの線路だそう。この駅はムンバイ近郊鉄道網の一部であるインド西部鉄道と港湾鉄道の駅だそうだ。

「とても危険」「悲しすぎる」「鉄道当局の管理責任」

 中には線路の上で勉強する子もいたというが、ショックを受けたユーザーの間ではこんなコメントが相次いだ。

・とても危険!誰かどうにかして!

・レールの上の人生そのものか。

・職員の責任だ。彼らが構内のこの手の対処を拒んでるんだよ。

・生きるために命まで危険にさらしてるなんて悲しすぎる。

・鉄道会社がすべて許してるから彼らも平気なんだろう。

また中には地元民らしきユーザーのコメントもあった。

・港湾鉄道の路線の風景はほとんどこう。

・政府のおかげ。というか全部政府のせい。

・どうして彼らはこんなことに…

・鉄道当局はこうした鉄道用地や立ち入り禁止区域の安全確保について説明もしない。そもそも管理する部門はどこなんだ?大臣や役人が責任をもって答えるべきだ。

・鉄道警察は何してるの?線路で直火で調理って、災害が起きるのを待ってるとしか思えない。

管理者の要請で保護部隊が線路にいた人々を排除

 現地メディアによると、この動画の拡散により、ムンバイ近郊鉄道の鉄道部門管理者が、西部鉄道当局に対し、調査および措置を講じるよう要請した。

 その結果、鉄道保護部隊 (RPF) が現地に向かい「物乞いを排除した」と報告。さらに当局に今後このような状態に陥らないよう注意をうながしたといいう。なお追い出された人々の行き先はわかっていない。

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インドでは鉄道管理のずさんさが問題に

 昨今インドでは、鉄道管理のずさんさが問題になっているのか、今月初めには、鉄道の清掃チームのメンバーが走行中の列車からゴミが詰まったゴミ袋を線路に捨てる映像がXでシェアされたという。

 その投稿にもムンバイ近郊鉄道のタグがつけられており、当局が問題の列車の特定と措置に動いているそうだ。

 ちなみにインドのムンバイは人口2000万人規模の大都市であり、インド経済をになう第2の都市として世界的にも有名だ。とはいえ郊外には同じインド人でもありえないと思う光景や公共交通の課題がまだまだあるようだ。

References:ndtvなど /written by D/ edited by parumo

 
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オンリーインド?線路で料理をする人々の姿に世界がびっくり