強姦の容疑で逮捕された元ブラジル代表DFダニエウ・アウベスに有罪判決が下った。

スペインマルカ』など複数メディアによると、22日にバルセロナの裁判所で判決が言い渡され、アウベスは性的暴行の容疑で、懲役4年6カ月の有罪となった。

なお、刑期を終えてから5年間の監視期間が設けられ、9年6カ月は被害者の自宅や職場、1km以内に近づくこと、いかなる手段によるコミュニケーションも禁止されることとなった。

さらに、道義的な損害として15万ユーロ(約2450万円)の罰金も科されることが決定した。

事件が起こったのは、2022年12月。バルセロナのナイトクラブの「モエ」のブース内で発生。被害者の当時21歳の女性はいとこや友人の隣に座っていた中、同行していた男性が2人をプライベートエリアに招き、シャンパンを飲ませたという。

女性たちは最初は拒否していたが、アウベスと友人の強引な誘いを受け入れ、5人でシャンパンを飲み、喋ったり踊ったりしていたとのこと。アウベスは被害者を意識し、抱きしめ、接近し、2度も手を股間に持って行ったとのこと。すると午前3時20分ごろにアウベスは宿泊者専用の個室に行き、女性を呼び、鍵を閉めて、女性を部屋に閉じ込めると、行為に及ぼうとしたが女性が抵抗。その後、女性に暴行を加えて無理矢理性行為に及んだという。

2023年11月にはスペイン検察当局は、アウベスに対して懲役9年を求刑。その後、10年間の監視付きの自由を与え、女性の1km以内に近づくことと、10年間の連絡の禁止を求めていた。

7日、アウベスはバルセロナの裁判所に出廷。女性との行為は合意の上で行ったものだと容疑を否認。そこからおよそ2週間が経過し、判決が下された。

なお、無罪を主張するアウベスはカタルーニャ高等裁判所へ上訴が可能。さらに、最高裁にも上訴することが可能となっている。

また、逃亡の恐れがあることから、一貫してアウベスの仮釈放は認められていない。