大学受験生にとって、2月はまさに「緊張の月」と言える。大学入試および合格発表が続き、日々を緊張の中で過ごしている受験生が大半だろう。

なお現在X上では、とある私立大学の試験問題に出現した「驚きの4文字」が、受験生に衝撃を与えている模様。

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■試験問題に不穏すぎる4文字が…

今回注目したいのは、Xユーザー・yeeさんが投稿した1件のポスト。「明治商学部の試験にタコピー出てきた」と意味深な1文が綴られた投稿には、大学入試の「国語」試験の問題用紙が写った画像が確認できる。

いくらなんでも、大学入試の問題にタコピーが出てくるワケがないだろう…とため息を吐きつつ、用紙の文章を見ると…。

明治大学のタコピー

そこには「タコピー」「ごめんね しずかちゃん」「一人にしてごめんっピ」など見覚えあるワードが多数並び、出典元は「タイザン5『タコピーの原罪』下」と記されていたのだ。

 

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■そもそも「タコピー」って何だ?

タイザン5による漫画『タコピーの原罪』(以下、タコピー)は、2021年12月から翌年3月にかけて『少年ジャンプ+』にて連載された作品。

タコピーの原罪

複雑な家庭事情と学校でのいじめに苛まれる少女・久世しずかと、「ハッピー星人」なるタコ型地球外生命体・タコピーの交流を描いた物語で、かわいらしい絵柄と、鬱展開の連続ともいえるシリアスなストーリーのギャップで大きな話題となった。

ハッピー」を広めるため地球にやってきたタコピーは、窮地を救ってくれたしずかに恩返しをしようと努力する。しかし人間の「悪意」という概念を理解していないため、あらゆる行動が裏目に出る泥沼状態に。

タコピーの原罪

中でも21年12月31日に公開された第4話「タコピーの救済」での展開は全読者に多大なる衝撃を与え、ネット上には「これが大晦日に公開する漫画なのか…」「流石に鬱すぎる」「タコピー鬼つええ!」などの声が上がっていた。

そんな、もはやネット上では「ミーム」の域に達したタコピーが「大学入試に登場した」という事実が瞬く間に話題となり、前出のポストは投稿から数日で1万件以上ものリポストを記録。

明治大学のタコピー

他のXユーザーからは「マジでタコピーじゃん」「こんなん出てきたら、試験に集中できないっピ」「ここ読んだだけで泣きそうになってきた」「この台詞、本当に泣ける」など、驚きの声が多数寄せられている。

そこで今回は、試験内にタコピーが出現した経緯をめぐり、明治大学に話を聞いてみることに…。

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■試験後の「受験生の行動」に共感

タコピーが登場したのは、2月16日実施の明治大学商学部入試における「国語」の試験。

ポスト投稿主・yeeさんは「評論問題の文中の例として、タコピーが出てきました!」とも説明しているように、こちらは漫画『タコピー』がそのまま引用されたワケでなく、『友情を哲学する』という作品からの引用である。

同著の内容は、アリストテレスをはじめとする有名な西洋哲学者ら7名の「友情観」を人気漫画と照らし合わせて探っていくという、非常に興味深いもの。

やはり突然の「タコピー」に驚いた受験生は少なくなかったようで、yeeさんは「試験終了後に周りを見ると、みんなタコピーのことについて話してました。やはり有名な漫画なだけあって、知っている人が多かったです」と振り返っていた。

 

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■大学は「お答えできません」

国内最大級のマンガ蔵書数を誇る、専門図書館「現代マンガ図書館」を有する明治大学

それだけに今回の「タコピー」問題にも並々ならぬ思いが込められていると思うが、設問の詳細や背景について、大学側は「入試問題に関することで内部情報のため、お答えできません」とのこと。

明治大学のタコピー

こちらの回答が今後の受験における「重大なヒント」となり、入試の公平性を損なう可能性がある点を考慮すると、当然の判断と言えるだろう。

公立大学の志望者は、2月後半が本番。私大の入試結果に動揺している受験生もいるかと思うが、ハッピーな平常心で日頃の実力を発揮してほしいっピ。

 

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■執筆者プロフィール

秋山はじめ:1989年生まれ。『Sirabee』編集部取材担当サブデスク

新卒入社した三菱電機グループのIT企業で営業職を経験の後、ブラックすぎる編集プロダクションに入社。生と死の狭間で唯一無二のライティングスキルを会得し、退職後は未払い残業代に利息を乗せて回収に成功。以降はSirabee編集部にて、その企画力と機動力を活かして邁進中。

X(旧・ツイッター)を中心にSNSでバズった投稿に関する深掘り取材記事を、年間400件以上担当。ドン・キホーテハードオフに対する造詣が深く、地元・埼玉(浦和)や、蒲田などのローカルネタにも精通。

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