ベティスを率いるマヌエル・ペジェグリーニ監督が、ディナモ・ザグレブ戦を振り返った。22日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 クラブ史上初となる3シーズン連続でのヨーロッパリーグ(EL)出場となったベティスだったが、グループC・最終節で痛恨の3位転落となり、ワンランク下にあたるヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)・プレーオフに回ることに。その対戦相手はクロアチアの“名門”ディナモ・ザグレブで、本拠地で行われたファーストレグを0-1で取りこぼすと、迎えた22日のセカンドレグでは、FWセドリック・バカンブのゴールで一時的に追いついたものの、59分にMF金子拓郎に決勝点を献上。2戦合計スコア1-2で、欧州大会からの早期敗退が決定した。

 試合後、ペジェグリーニ監督は「このコンペティションを戦い続けたかった。失望は大きいよ。我々はヨーロッパリーグから脱落し、そしてディナモに勝つこともできなかった」としつつ、「ただ聞き捨てならないこともある。我々がヨーロッパでは戦えない? その考えには共感できない。この挫折と屈辱からできるだけ早く立ち上がろう。3年連続でヨーロッパリーグの出場権を獲得したことは評価されるべきだ」と強調した。

 また、ペジェグリーニ監督は試合を省察。ファーストレグでの敗戦が厳しいものにしたと口にした同指揮官は「ウィリアン(・ジョゼ)と(ナビル・)フェキルにゴールチャンスが訪れた後半開始からの数分間を除き、その後は相手にリードを奪われるまで、スペースを見つけるのに苦労した。ピッチコンディションやファーストレグの結果と理由はさまざま」と披瀝。続けて「(相手に)アドバンテージを与えてしまったけど、突破するチャンスも十分にあった。今持てる限りの力を出し切って、それでも現実は非常である」と失意を語った。

 今シーズンは、センターバック陣のトラブルが相次いだベティス。本職ボランチのマルク・ロカで対応するなど、騙し騙し手を打ってきたペジェグリーニ監督は「これまで3回連続で出場したことはなかった。その時点で、彼らは称賛に値する。過去、さまざまな道を歩んできたね。最終的に大会を制したフランクフルトと120分まで戦ったこともあれば、偉大なクラブであるマンチェスター・ユナイテッドノックアウトされたことも。今回はセンターバックがいない状況だった。ヨーロッパでプレーするクラブと比べて、差はそこまで大きくはないが、有利な立場を得れるほどでもない。ただ、チームに戦っていないということはできない」と述べている。

 今シーズンのヨーロッパでの戦いは幕引きとなったベティスは、ラ・リーガ第25節終了時点で7位。この先は、4シーズン連続の欧州大会出場権獲得に向けて6位以内を目指すことになるなか、次戦は5位アスレティック・ビルバオとの対戦だ。

失意を語ったペジェグリーニ監督 [写真]=Getty Images