英王室を離脱し、米カリフォルニア州を拠点に暮らすヘンリー王子。アメリカの市民権獲得も視野に入れていると語ったが、そのためには王室の称号を手放す必要があるようだ。

【写真】カリフォルニアの暮らしを満喫!「ヘンリー王子」フォトギャラリー

 先日、自身が立ち上げた負傷した軍人のためのスポーツ大会「インビクタス・ゲーム」のイベントでカナダを訪問した際、『グッド・モーニング・アメリカ』のインタビューを受けたヘンリー王子。アメリカでの暮らしについて聞かれ、市民権獲得を検討しているとコメント。そのうえで、「アメリカ市民権も視野に入れているけれど、現状では優先順位が高くない」と述べた。

 Peopleによると、王子がアメリカ市民権を獲得するとなると、王室の称号を放棄する必要があるそうだ。米国移民局の指針には、「海外の称号や地位を受け継ぐ申請者は、称号、地位を放棄する必要がある」とあり、忠誠宣誓の際、放棄を誓うことが明記されているそう。

 しかし法務の専門家は別の解釈が出来る可能性を指摘する。弁護士のAlphonse ProvinzianoはNewsweekに対し、「ヘンリー王子が称号を放棄する必要があるのか、興味を持っています」とコメント。「これは議会によって制定された法で、憲法では、議会は他国の称号を与えることが出来ないとしています。しかし憲法では、外国の市民や、彼らがアメリカ市民権を獲得した際については触れられていません。アメリカ合衆国憲法修正第14条における平等保護条項で挑戦できるのではないかと考えています」と述べたそうだ。

 また憲法では、アメリカで生まれ国籍を得た人が外国の称号を保持することを禁じていないことも指摘。さらに、該当者が多くないため、最高裁による解釈も存在しないと語ったという。

 なおメーガン妃は、王子と婚約した際にイギリスの市民権を得る予定だとしていたが、規定の手続きを終えていないそうだ。自身がホストを務めたポッドキャスト『Archetypes』で、「テストの勉強をしたけれど、凄く難しい! 夫や周囲にこの質問わかる?と聞いたけれど、誰も答えられなかった」と明かしていたそうだ。

ヘンリー王子、アメリカ市民権獲得のため王室の称号を放棄する必要? (C)Zeta Image