ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメントプレーオフ・セカンドレグの8試合が22日に各地で開催された。

 2021-22シーズンのヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)決勝、昨季のEL・準々決勝に続いて3シーズン連続で顔を合わせたローマイタリア)とフェイエノールトオランダ)。ファーストレグを1-1で終え、ローマのホームで開催された一戦は、開始5分にサンティアゴ・ヒメネスのゴールでフェイエノールトが先手を取ったが、ローマも直後の15分にロレンツォ・ペッレグリーニが狙い澄ましたミドルシュートを叩き込む。フェイエノールトは78分から上田綺世ピッチへ送り出したが、延長戦も含めた120分間が経過してもこれ以上スコアは動かず、決着はPK戦に委ねられた。

 先攻のローマは1人目のレアンドロ・パレデスがゴール左隅に蹴り込むと、対する後攻のフェイエノールトも上田がきっちりとGKの逆を突いて成功。続く2人目では、両GKが防いで見せた。ローマの3人目でブライアンクリスタンテが成功させた後、フェイエノールトのアリレザ・ジャハンバフシュが右足で狙ったキックはGKミレ・スヴィラルが連続セーブ。その後は先攻ローマ5人目のニコラ・ザレフスキまで両チーム全員が決め切り、4-2でローマPK戦を制した。

 ファーストレグを3-0で制していたミランイタリア)は、レンヌ(フランス)の本拠地に乗り込んだ。試合は11分にバンジャマン・ブリジョーがミドルシュートを沈めてレンヌが先手を取ったが、22分にルカ・ヨヴィッチのヘッドでミランが同点に追いつく。後半に入るとブリジョーのPKでレンヌが再び前に出るも、ミランは58分にドリブルで独走したラファエルレオンが試合を振り出しに戻した。68分にブリジョーハットトリック達成となるPKを決めたものの、試合はこのままタイムアップ。2戦合計スコアは5-3となり、ミランがラウンド16行きの切符を掴んだ。

 RCランスフランス)のホームで行われたファーストレグをスコアレスドローで終えたフライブルク(ドイツ)は、ホームで2点を先行される難しい展開に。それでも、67分に堂安律の蹴ったフリーキックからロランド・シャライがセカンドボールを蹴り込み、反撃の狼煙を上げると、後半アディショナルタイムにはシャライが同点弾をゲット。延長前半の99分にはロングボールからミハエルグレゴリチュが逆転ゴールを叩き込み、試合はタイムアップ。堂安も120分間フル出場し、フライブルクの2大会連続16強入りに貢献した。

 ヤングボーイズ(スイス)をホームに迎えたスポルティング(ポルトガル)は、ヴィクトル・ギェケレシュのゴールで先手を取ったものの、57分にギェケレシュがPKを失敗。終盤にPKで失点を許し、1-1でタイムアップを迎えたが、ファーストレグを3-1で制していたため、2大会連続のラウンド16進出が決定。守田英正はベンチ入りしていたものの、一部ターンオーバーを敢行した影響もあってか出番はなかった。

 EL決勝トーナメントプレーオフ・セカンドレグの結果、およびラウンド16進出チーム一覧は下記の通り。なお、ラウンド16の組み合わせ抽選会は日本時間で23日の20:00より行われる。ファーストレグは現地時間3月7日セカンドレグは同14日の開催予定だ。

◆■EL決勝トーナメントプレーオフ・セカンドレグ

レンヌ(フランス) 3-2(2戦合計:3-5) ミランイタリア
トゥールーズ(フランス) 0-0(2戦合計:1-2) ベンフィカポルトガル
フライブルク(ドイツ) 3-2(2戦合計:3-2) RCランスフランス
マルセイユフランス) 3-1(2戦合計:5-3) シャフタール・ドネツクウクライナ
カラバフ(アゼルバイジャン) 2-3(2戦合計:6-5) ブラガ(ポルトガル
ローマイタリア) 1-1(2戦合計:2-2/PK戦:4-2) フェイエノールトオランダ
スパルタプラハチェコ) 4-1(2戦合計:6-4) ガラタサライトルコ
ポルティング(ポルトガル) 1-1(2戦合計:4-2) ヤングボーイズ(スイス

◆■ELラウンド16進出チーム一覧

▼グループステージ首位通過チーム
ウェストハム(イングランド
リヴァプールイングランド
ブライトンイングランド
ビジャレアルスペイン
レンジャーズスコットランド
ラヴィア・プラハチェコ
アタランタイタリア
レヴァークーゼンドイツ

▼決勝トーナメントプレーオフ勝利チーム
ミランイタリア
ベンフィカポルトガル
フライブルク(ドイツ
マルセイユフランス
カラバフ(アゼルバイジャン
ローマイタリア
スパルタプラハチェコ
ポルティング(ポルトガル

ハイライト動画】上田綺世も出場!ローマvsフェイエノールト

EL16強が出揃う! [写真]=Icon Sport/Anadolu via Getty Images